BLOG 人間が好きです

 

連休後半は朝から晩まで学校です。電車が空いていることくらいがメリットか。どこへ行っても混んでますから、勉強するにはちょうどいいのかもしれませんね。

さて、私がもっとも好きな西洋画家の一人に、タマラ・ド・レンピッカという女性がいます。皆さんにはきっとおなじみの、某SNSで私が自分のアイコンに使っているあの絵を描いた人ですが、こんな記事が。

 

「芸術新潮」208年4月号 中野京子が読み解く画家とモデル」 より

私もルノー乗りのはしくれとして、非常に嬉しい。憧れの女性もルノー乗りだった、というだけでじゅうぶん感動的。彼女のセルフプロデュース力はすごいです。私はタフで情熱的で美しい女性が好きなのですが、彼女はまさに理想。絵描きになったのはポーランドからパリにやって来て、夫が無職になったから。「なら私が稼ぐわ!」と行動した結果、名声を手に入れた人です。手っ取り早く稼ぐには肖像画が一番、ってことで肖像画を受注し描き続けた人。そこには「芸術とは・・・」なんていう面倒くさい定義はない、ということも潔くて大好きです。自画像を盛るのは昔も今も変わらないのですね。

ちなみに最近、やっと狙っていた広告が!自分のサイトにルーテシア広告が登場する嬉しさよ。

 

 

 

そもそも、私は人間をちゃんと描いてみたくて、今さら学校に入りました。入学してからの2年間は、静物や植物、風景が中心の学習でした。しかし今年度から人間を描く授業がいよいよ始まります。私がそもそも絵画を好きになったキッカケはこの絵。今でも世界で一番好きな西洋画として君臨し続けています。

 

クリストファノ・アッローリ「ホルフェルネスの首を持つユーディット」

この絵見たさにフィレンツェまで飛び、ピッティ宮殿のこの絵の前に長い間佇んでいました。と言うより彼女と見つめ合っていました。人生でもっとも至福を感じた時間と言っても過言ではありません。帰国の日も飛行機の時間を気にしながら、この絵にまた会いに行ってしまったくらい好きです。この作品には、私が表現したいほとんどすべてのものが詰まっているんですね。詳しく話すと6時間は必要(笑)なので割愛しますが、とにかく私にとって最高の1枚なのです。モチーフはあくまでも聖書の中のストーリーなのですが、男の首は画家自身、女は当時の愛人がモデルだと言われています。

男の生首ものは有名どころではサロメがありますが、私はこの絵のユーディットの表情がたまならく好きなのです。いくつか表情のバージョンがあるのですが、これがベスト。

この絵を観て「何これ、こわーい」と騒ぐ人とは多分お友達になれないと思います笑。日本画でも最初は浮世絵の美人画から入っていますので、やっぱり「人」に惹かれます。

 

次に好きなのは、これ。

 

ギュスターヴ・モロー 「レダと白鳥」

 

これもパリで長々と見つめた作品です。このモチーフはギリシア神話から。当初、モローのサロメを観る目的で訪れたモロー美術館で、この絵に出会いました。それ以来忘れられない1枚に。白鳥と戯れる女性に見えますが、白鳥は姿を変えたゼウスで、レダを誘惑しているところ。艶かし過ぎて目のやり場に困るんですけど、レダの伏し目がちな表情に想像を掻き立てられます。

ちなみに私は愛車ルーテシアのボディラインも相当に色気があると思ってます。洗車している時に恍惚感を感じるほどに。先日、ルーテシアが金魚っぽいという話をしましたが、擬人化したらどんな風になるんでしょうね。なんて考える私はいよいよ変態ゾーンに踏み入れしまった実感がある今日この頃。。。

「BLOG 人間が好きです」に4件のコメントがあります
  1. ルーテシアを擬人化して描いていただきたいなぁとリクエストを・・・

    平凡な黄色い小型ルノー・・・まぁ今でいうとその辺に転がってる日産マーチくらいでしょうか。ルノーもナメられたものです。笑(大衆車だしそんなもんか)

    1. ルーテシアの擬人化だと・・・グラマー系ですよねやっぱり。
      本国では大衆車ですのでブガッティなんかに比べられたら庶民度が際立ちますが「黄色い」ってところがミソかな。日本の大衆車であまり黄色はないですし、あったとしても変な黄色ですしねぇ。

  2. Aさんの愛車が広告に?!(驚)
    Aさんに似合ってる車なのか、車にAさんが似合ってるのか………どっちでもいっか(笑)
    また乗りたいな。
    絵画のことは、正直さっぱりわからないけど、好きなモノに触れられる生き方、素敵です。

    1. コメントありがとう。出る広告は人によって違うのだけど、ずっとルーテシア出なくてね。ルーテシアのこと書いてるから、ルーテシア以外は要らないんだけど、googleさんの気まぐれです。

      この歳になるともう、好きなもんしか触りたくないね(笑)嫌いな物の方が多い世の中だけれど。

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