クルマで巡る「サーキットの狼ミュージアム」

『サーキットの狼』(池沢さとし作)はこれまで読んだことがないのだけれど、スーパーカーがたくさんあると聞いてワクワクしながら出かけた。クルマ漫画は数あれど、私が唯一読んだことがあると言えるのはもちろん『湾岸ミッドナイト』(楠みちはる作)。主人公アキオよりレイナや島先生のほうが好き。あと平本さん。アクセルペダルから足を離すシーンは泣いた・・・・。このようなクルマ競争物語の世界では、主人公のライバルってポルシェが多くない?そういう立ち位置のクルマなのだろうか。

翻って私のZ34。磯子から首都高に乗り、都内を抜け、東関道を終点潮来まで。そこから10分するかしないかくらいで到着。途中、いつもの酒々井PAで朝ごはん。高速のPAでごはんを食べるなど久しぶりで何だか嬉しい。色々な人がいて飽きない。

アタマから入れるの苦手・・・

今回は、コロナ以降でお久しぶりのいつメンでのオフ会。クルマ愛好家たちとクルマ関係の施設に行くのはほとんど至上の喜びでもあるので、朝からテンション高めだ。

※後ろにドーンと民家があるのでボカしてあります。

全員ルーテシアの頃に比べると、色彩的には地味にはなったけど、車種のヴァリエーションは増えた!この日は乗り換え組のお披露目も兼ねて集合。

この広い駐車場ではオフ会なども開かれているそうで、この日もS660が数台集っていた。ミュージアムの裏庭ではカウンタック祭りが行われており、古いのに近未来的な不思議な造形のクルマがたくさんあった。

さて、館内へ。

ご先祖様に参拝!! フェアレディ240ZG。元祖マルーン色を近くて見て感激。私のZもこの色のリヴァイヴァルだ。こうしてよく見るとホントにロングノーズショートデッキだなと思うけれど、クラシックカーではこのスタイルけっこう多いということに気づく。

私が「惚れる!!」と絶叫したクルマたちはと言うと・・・

DINO246GT。今回初めて教えてもらった一台。ずっと眺めていられる普遍的美を湛えた芸術作品だと思う。私はわりとクルマをアート作品だととらえて鑑賞する側面があり、美しいクルマはやはり印象に残るのだ。

3.0CSL。20年以上前からBMW嫌いな私ではあるが、この顔は好き。現代の一部の車種は私から見るとあの伸びたグリルがどうしても不細工に見えるのだけれど、この時代からE36までは本気でカッコいいと思うのよ。しかしE36に乗っていた元彼のせいでBMW嫌いになったという矛盾に20年以上苦しんでいる笑。

前に立つだけでドキドキするスカイラインGT-R。国産車万歳!リアガラスが透明。このスタイルも普遍的な美にカテゴライズされる。シンプルなのにずっと眺めていられる。GT-Rはどの世代もカッコいいと思うけど、個人的にはR32。今も時々見かけるけれど、あの世代のスカイラインはどのグレードも素敵だと思う。

そして、メインギャラリーにはスーパーカーがズラリと。

古いクルマのコックピットのカッコ良さったらない。私も計器類が並んでいるの大好きなので、こうして色々なスイッチやらメーターがこれでもかと並んでいるのは本当に素敵。今はモニターで何でもコントロールする時代になっちゃったし。

はーーーため息もののカッコよさ。

造形的な見方をすれば、やはりクルマの世界ではイタリアがアタマひとつ抜けてると思う。日本を始め、どの国の名車でもそれぞれのカッコよさがあるのだけれども、さすがルネサンスやオペラが花開いた国。ダ・ヴィンチやボッティチェリ、ミケランジェロらを生んだ国ですよ。ドイツのクルマってカッコよさの中に狂気を孕んでいるところが魅力だと私は思っているのだが、イタリアのカッコよさは狂気ではなく純粋な美への欲望って感じがする。

このようなミュージアムを博識な愛好家たちのガイドを聞きながら回れるのは何にも代えがたい時間。

コロナや病気を経て、またこうして再会出来て感無量。このあとは近くの古民家カフェ・バニラさん(スワロでデコレーションされたアヴェンタドールがお出迎え)で皆でランチ。オフ会の目的地にクルマ関係の博物館はいいよね、って話をした。すでにこのメンバーで座間の日産ヘリテージコレクション、茂木のホンダコレクションホールには行っているのだが、首都圏にもまだまだある。恐ろしいのは、同じメンバーで例えば鉄道博物館や航空博物館へ行っても、きっと同じように楽しいだろう、ということだ。私は美術館しか案内出来ないなぁ・・・

帰りは渋滞にはまり、4時間弱で帰宅。途中、首都高湾岸線で爆音鬼キャンの下品なクルマが2台連なって左車線を走っていたのだけど、トンネル内だったから恐ろしいほどの音響で。周りのクルマたちがみんな猛スピードで抜き去っていく様子が可笑しかった。いや私もだけど、みんなあんなクルマからは一刻も早く逃れたいよね。ベイブリッジを渡ると帰ってきたという実感がする。往路と同じく、磯子で下りて環2,鎌倉街道で帰宅。やはり高速道路はさすがのZも燃費が良くなる。そして、本当に高速道路が楽なクルマだ。

一緒に楽しんだ皆さんありがとう!

「クルマで巡る「サーキットの狼ミュージアム」」に2件のコメントがあります
  1. こんばんは!
    DINO246GT、良い形していますよね。私も好きです!那須にこの車が飾ってあるカフェがあったなぁと思い出し調べてみると、閉業・・・。そして行ったことがなければ栃木市のスーパーカーミュージアムもぜひ!と思ったら、こちらは施設の老朽化により休業中・・・。やはり見たものは見たい時に行っておかないと、どんどん見られなくなってしまうのだなぁと感じました。
    一方で、今日親類の者と話していると、昔は家にスバル360やスカイラインがあったと言っていて、つい胸を躍らせてしまいました。昔の車って魅力的ですよね。

    1. ひろさん、こんばんは!
      本当に素敵なクルマでした。横浜元町で横山剣さんがDINOを運転していたのを見たことあるよ、って友人が言ってました。
      今回は黒でしたが、赤や黄色などもあるみたいで。でも黒ってところが品性があって良かったな。
      きっとクルマが好きが減っているのでしょうね。そもそも買わなければ興味もないだろうし、
      現代の若者は買いたくても買えないと思います。クルマよりもお金をかけたいものも多いでしょうし。
      そして我々は懐古主義に・・・笑 昔のクルマのほうが私も魅力的だと思います。ルーテシアをのぞいては。

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