別に仕事で求められているわけでも本格的な転職活動をするわけでもないのだが、現時点での自分の英語力ってどれくらいあるんだろう?とふと思ったのがキッカケ。最後に受けたのは20代後半だったように記憶している。
例えば今すぐ英語圏へ行ってすぐに生活出来るくらいの英会話力はあるのだが、アカデミックな英語学習なんてのはそれこそ学生時代で止まっている。ちなみに他に持っている英語系の資格は、英検2級くらいしかない。美術展のカタログの最後のほうに載っている英訳を読んだりするのは好きだけれど、学生時代みたいな「暗記」中心の学習はもうやりたくない。。。と思い、特に勉強はせず市販されている模試を2度ほどやって本番にのぞむ。今回受験したのはL&Rと呼ばれるほう(従来のTOEIC)。
試験の日ってとにかく早めに動くことだよな、と思いながら早めに家を出る。案の定、電車が30分遅れていた。これにより試験場最寄りの駅でゆっくりランチする計画が一部台無しになった(うちの近くにはない丸亀でうどんを食べる予定が、長蛇の列で時間がなくなり、仕方なく隣の空いているケンタッキーでサンドをがっつく)。
試験場の某学校は、さらにバスと徒歩。何とか受付時間には間に合った。会場に着くとわくわくしてくる。大学の単位取得試験もオンラインだったから、こういう試験の雰囲気は本当に久々だ。教室に入り、自分の受験番号の机を探す。一番前だった。教室を見回すと、幅広い年齢層がいる。でも一番多いのは、やはり見た目20代。
来年、ある国家資格取得を計画しているので、こういった試験の雰囲気には慣れておく必要があるかもしれない。でも、TOEICはほとんど毎月あるから、あまり緊張感はない。
この日のために買ったアナログの安い腕時計と、お友達からレコメンドしてもらったマークシート用のシャーペンを机に出し、大昔の前回は最後まで終わらずタイムアップだったことをふと思い出す。Part7の長文読解に時間がかかり過ぎたのだった。なので、今回のリーディングパートは、Part6→7→5の順番で取り組む作戦を採用。Part5はそもそも単語の意味がわからなければ解けない問題群なので、その時点で正解不正解が決まる。だから時間をかけるのは無駄。いっぽう、長文読解は読みさえすれば答えは必ずわかるので、正解率は上がるはず!
しかし、結局2時間終わってみれば、解答用紙は全部埋めたけれど、やはり長文に時間がかかり過ぎた。よってPart5は最後の10分間で、ほぼ勢いとカンだけでマーク。長文も最後はかなり焦って斜め読みになったし・・・
でも、試験終了と同時に妙な清々しさがあり、こういう時間も必要だよね、と思った。TOEICの世界では、よく会社に工事が入ったり、町でお祭りが開かれたり、ミーティングがキャンセルになったり、地元企業の紹介があったりする。長文は昔に比べるとチャットやメールのやり取りがあるので読みやすくなったと思うけれど、リスニング問題は昔よりお喋りのスピードが上がっているように感じた。もうひとつのTOEIC、S&W(スピーキング&ライティング)も受けたら楽しそうだ。そのうちやるかな。
驚くほどものすごいたくさんのTOEIC本があるし、ハウツーを売ってる人たちもいるくらいの人気試験だと思うけれど、英語を習得する目的は何かによって学習方法は異なる。私の経験上、コミュニケーションとして習得したいなら英語圏で暮らすのが一番手っ取り早い。あるいは英語を話す友達や恋人を作る。それだけで会話と発音はかなり上達する。そこからTOEICなどを受けて英語を使う仕事に就けば完璧だと思う。仕事ではしゃべるだけではなく、書くことも読むことも鍛えられるから。私が仕事で英語を使っていた職場は、色々な人種、色々な国の出身者がいる中での「共通語」としての英語だったので、インド人以外はたぶんみんな適当な英語だったと思う。フランス人の英語なんて何言ってるかもよくわからんし。でも通じるし一緒に仕事出来る不思議・・・ノンネイティブ同士のほうが通じやすいっていうのは本当だ。
今はAIがあるから、たいていどの英語学習アプリもAIが話し相手になってくれる。でもねー、ときめきはない笑。英語の他にはこれまでフランス語、イタリア語、中国語に挑戦した過去があるが、どれも初期で挫折している。イタリア語は発音が明瞭なのでいいとこまでいけるかと思っていたが、仲良くしていたイタリア人がイタリアに帰国したので、そこで私のイタリア語熱も終了した。中国語は通信講座のテキストまで取り寄せたが、発音で挫折。ただ、今でも言語学は好きなので、時々ラテン語の本など読んだりしている。
語学学習も20年以上前とは様変わりしたなあ、と実感した今回のTOEIC受験。今後も時々受けて自分の英語力を客観的に試すのもボケ防止にいいかも?ってまだそんな年ではないのだけれど。若者だったかつての自分のような子たちと一緒に同じ試験を受けることがこんなにワクワクするとは。
今は〇〇検定みたいなのがたくさんあるので、皆さんも好きな分野で挑戦してみてはいかが。