私が毎日走る国道134号線は、片側2車線のほぼまっすぐな国道だ。皆さんもよくご存じのザ・観光道路といった趣だが、平日は基本的に通勤車両と物流車が圧倒的に多い。で、朝のラッシュ時も結構な交通量なのだが、渋滞スポットはだいたい決まっているので、ストレスになることもない。

朝、飛ばすクルマはなぜか右車線を走りたがる傾向にあるのはなぜだろうか。高速道路の影響か。134号線の朝の追突事故は私がこれまで見た限り8割は右車線で起きている。私は鵠沼から134号線に出ると、もうよほどのことがない限りずーっと左車線を走っている。そして、多くの場合、左車線のほうが進みが早い。右車線に比べて、走行車の速度は明らかに遅いが、流れは早い。これはたぶん、あれだよね。渋滞発生の実験で出てくるペースカー。どこかにあの役割をしているクルマがいるから、左車線のほうが早いのではないか。

通勤で慣れていると、信号が変わるタイミングは完璧に把握する。それによって、遠くからでも「あ、次は間に合わないな」とわかるのだ。すると、わかってるクルマは速度を落とす。ブレーキではなく、アクセルから足を離すって感じで。ちんたら走っているうちに信号が青になるので、完全に停車しなくても済む。右車線はストップ&ゴーのクルマが多い。停車している右車線の車列を横目に、スーッと左車線が進むのだ。まあ、毎回この通りってわけでもないけど、だいたい左車線のほうが快適。左側は海だから左折車もないし。ただし帰りは右車線のほうが早い。左車線はコンビニやファミレスやガソリンスタンドに入る車、出てくる車、左折したいけど学生の自転車やサーファーが横断歩道を渡っているから待ってる車など色々いるので。

そろそろバイクもいい季節ではあるが、8月にコロナに罹ってから疲れやすくなり、暑さもあったのでここ2か月はもっぱらZで通勤している。燃費の悪さとタンクの容量の大きさで財布がヒィヒィ言いながらも、やっぱり気分の上がらない仕事に出かけるのには気分が上がるクルマじゃないと不出社になりそうだ。それに、ちょっと変な考え方かもしれないけど、バカ高い自動車税を払っているのだから、楽しまないと損。乗らないと損、走らないと損!と思うようになり笑、何よりカッコいいしね、私のZ。

先日お伝えした通りノートPCを新たにお迎えしたばかりだが・・・来月はリアタイヤ交換、次はたぶんバッテリーも交換だろう。あとヘッドライト磨きもそろそろやらないと。

こうして愛車のことを考える時や乗っている時、もちろんルーテシア時代も同じことを思ったけれど、「好き!」と思えるコトがいくつも人生に存在してて良かった。先日、ネット記事で目にした、FDを運転する79歳のおばあちゃん。MT車をゆったりころがす姿は本当にカッコ良かった。80歳で免許返納し、愛車のFDはマツダが引き取るらしいんだけれど、記事を読んでいて、このおばあちゃんがFDのことを「いつも一緒の友達」って仰っていて。私はこの言葉に思わず泣いてしまった。そうだよね、いつも一緒の友達だよねクルマって。気分が高揚している時も、落ち込んでいる時も、怒っている時も泣いている時も、一緒にいる。何かを返してくれるわけじゃないけど、でも大切な友達ってそういうものじゃない?黙ってそのままを受け入れてくれる。そして寄り添ってくれる。私のZもそう。ルーテシアもそうだった。そう思えるクルマに出会えたことだけでも、人生の喜びのひとつだと思う。

自分の寿命がいつまでかなんて誰にもわからない。今年中に死ぬかもしれないし、意外と長生きするかもしれない。でも、好きなことがいくつもある人生はいつ終わってもきっと幸せだと信じている。お金がなくても楽しめることを持っているのも重要だ。知人の話だが、現役時代は年に何度も海外までコンサートに行ったり、贅沢な趣味をお持ちの人がいた。定年退職して年金生活に入った途端、無趣味になった。お金がないと出来ないことしかやって来なかったらしい。しかも無駄にプライドが高いから、その年齢でゼロから何かを始める、ということをしないそうだ。他人事ながら残念な話だと思う。

クルマ愛好家としては、長生きして免許返納でもしたら、クルマへの愛と情熱はどこに向けるのだろう?私は結構悲観的で、そのころにはもう乗りたいクルマもないだろうから、意外とあっさり諦められるんじゃないかと思っているが。。。

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