先月受験したTOEICの結果が通知された。20年前とほとんど変わらない。変わってないことを喜ぶべきか、進歩してないことを嘆くべきか、悩ましいスコアだ。平均スコアを下回るくらいに低かったら潔くTOEICとは縁を切ろうと思っていたが、真面目に勉強すれば上を狙える位置ということもわかったので、今更「金のフレーズ」なんかを買っちゃったりして、年明けくらいにまた挑戦したいな、と思っているのだが。
だが。
ここに来て足の痛みが酷くなってきてしまった。すでに5年くらい前に「変形性股関節症」の診断を受けているが、ジム通いをしたりして改善された時期もあった。しかし2021年の治療後、やはり運動不足になり痛みが消えなくなった。それでも座っていると痛くないし、遠出の時もロキソニンを1錠飲めば何とかなってきたので、診察は先延ばしにしていた。どーせ整形外科は手術にならないと何もしてくれないし、と思っていたし。
けれども、階段もかなりツライ。寝ている時も痛みで目が覚める。ちなみに私の場合は両足が痛い。お風呂で温まれば多少痛みが緩和されるが、それもその時だけ。夏に、京都の高台寺で死にそうになった時のことを思い出し、以前のように好きなところへ自分の足でまだまだ出かけたい。またヨガもやりたいし、美術館を心ゆくまで歩き回りたい。。。もうこれ以上回復しないどころか悪化する一方だということを改めて認識した。
そんな中、久しぶりに会った医療関係者の友達に「股関節の手術は、僕の周りでは手術した人はみんな元気になってるし、素材なんかも進歩しているよ」と助言を受けた。それで少し勇気が出て、現在も定期健診で通っている地元の病院のサイトを見ていたら人工関節センターなるものがあるではないか。それでも予約ボタンを押すのに3日くらい悩んだ。理由は単純に「怖い」から。
上記の友人に「でも手術怖いよ」と言ったら、「がんの治療のほうがよっぽど怖いと思うよー」と変な励ましをもらい笑、確かにあの治療に耐えたのだから今更怖いものなんかないよな、と自分を奮い立たせた。手術も怖いけれど、もっと怖いのは別の病気が見つかることだ。最悪、骨への転移とか・・・でも、とりあえず今はまだ普通に生きているので、この先この痛みと付き合っていくのは耐えられないし、このままだときっと心も病む。まだまだやりたいことがたくさんあるんだから、まずはこの痛みを何とかしなければそれらも出来ない!やれ!!
ええい、と予約ボタンを押した。
股関節がそんなに痛くてクルマの運転とか大丈夫なの?と聞かれるが、Zは大丈夫なのだ。シートポジションのおかげで、股関節の曲がる角度が緩く、普通の椅子に座っているより楽~。こないだの茨城までのドライブも本当に楽に移動出来て、Zよ、ありがとう!だった。その代わり、降りた時が地獄。。。同じ位置のまま動かさずにいると、そのまま筋肉が固まってしまうみたいで、初動がキツイ。
以前、ここでも記事にした覚えがあるが(遡るのがめんどくさい)、『最強のふたり』というフランス映画の中で、四肢が麻痺した車椅子の大富豪を外に連れ出すのに、「実用的な」カングーではなく、マセラッティで出かけるシーンがあった。そこで私は妄想した。フェアレディZから杖をついた女が出て来たら、それはそれでカッコいいのではないか?
カッコいいかもしれないけど、やっぱり痛いままは嫌だから、勇気を出して診察へ行きます。