あっけなく手術が決まった。
レントゲン画像を医師と一緒に眺めてみると、両足の股関節とも、クッションの代わりになる軟骨がすり減ってなくなっていた。「よく今まで我慢してこられましたね」と褒められる?始末。末期症状とのことで手術しかない、ってわけで決定。ただし一番早くて1月、しかもキャンセルが出た枠らしい。そこに入れてもらう。
手術とは、人工股関節置換術。いよいよ私も一部サイボーグに。両足同時手術は転ぶリスクが大きいので片方ずつやるとのこと。両方痛いのだが、現在痛みがひどい左足のほうから処置することになった。
そのあとリハビリルームで正しい杖の使い方を教えてもらう。京都の寺拝観で杖を使ったが、いまいち上手く歩けなかった。今回ちゃんと理学療法士に指導してもらったら、だいぶマシになった。これから当分、杖にお世話になる。見た目はともかく、自分が急に老人になったようで悲しい。。。しかし、杖をつきながら背筋を伸ばして歩く素敵な年配のご婦人を見たことがあるので、気持ちは前を向きたい。
予定では、入院して翌日手術、その翌日からリハビリ開始で、およそ1週間の入院らしい。その前に来月2回にわたる「貯血」をこなさなければならない。1回につき400㏄の採血。自分の血液を輸血するそうな。そんなことをあれこれ考えているうちに気が滅入ってくる。私はまだ体にメスを入れる手術をしたことがないので怖い。でも、それを乗り越えた先にはQOL爆上がりなのだと思うと頑張れる気がする。
股関節専門のセンターなのだから当然なんだけど、世の中にはこんなに股関節の治療をしている人がいるんだ、と驚いた。年齢が若い人もいる。診察室の数も多く、5人くらいの医師がいるようだった。医師との出会いは運みたいなものだが、今回の若い医師は人工股関節の話をする時に、パーツが交換出来るということをタイヤに例えて説明してくれたので気に入った。
医者は自分と合うかどうかが一番大事だと私は個人的に思っており、いくら大病院の教授先生が名医だとしても、「あ、この人はないな」と思えばダメだし、地元の病院の若い医師でも「お任せしよう」と思えれば正解。事実、前回の治療をした時はまだペーペーの若い女性医師だったが、「Aさんは入院して治療するのは向かないと思います。入院すると心がダメになるタイプですよね?」と提案してくれた時に、彼女に任そうと思った。まだ若いので、私の治療が彼女の実績になれば嬉しいと思ったし、事実、治療中に腫瘍マーカーの値が正常値まで下がってきた時には、看護師にまで「Aさんの値が下がったんですよ!」って嬉しそうに報告していた。5年生存率などの話も、「Aさんはまだお若いし体力もあるし持病もないから、あまりデータは気にしないようにしてください」と励ましてもくれた。当時、国中が「打て打て」とキャンペーンを張っていたコロナワクチンについても、「今打つと、治療の副作用なのかワクチンの副作用なのかわからなくなると思うので、治療が終わって落ち着いたら考えましょう。今まで通りの感染予防を続けてください」と言ってくれた。栄転?で転院してしまったが、今も感謝している。
とりあえずひとつ肩の荷が下りて前向きにはなれたので、勇気を出して受診して良かったと思う。しかし、レントゲン画像を見てから逆プラシーボ効果なのか、痛みが増した気がする笑。
とにかく、手術が決まったなら良かったです。先が見えないまま痛いだけだとツライだけですし、治療は大変ですけど痛くなくなるんであれば、やる価値がありますね。
痛い事で消極的になってる事が手術後は回復することを祈念しています。
リーパーさん、ありがとうございます。
これまで結構無理していたんだな、というのが自分のレントゲン画像を見ての感想でした。
やりたいこと優先して、痛みを我慢してたという感じです。
しかし病気の治療と違ってかなり前向き(怖いけど)なので、皆さんの励ましを胸にがんばれそうです!