相手ドライバーに話しかけてしまう時

お喋りは苦手だけれど

世の中に苦手なものはたくさんありますが、特に苦手なのが「喋る女たち」。
どうして皆、ああもよく喋っていられるのか。
カフェに入れば隣のテーブルで昔は女子だったグループが喋りまくり、美術館へ行けば作品の前で寸評会を開き、子供たちを見送った後の路上でも喋りまくっています。良く言えば話題が豊富なのかもしれません。それはそれで楽しいんでしょう。

私は自分からペラペラと喋ることは苦手です。このン十年、数少ない友人以外とは話題も合いませんでしたし、それに無理に合わせるくらいなら群れないよ、というスタンスだったので未だにお喋りは苦手。独り言も滅多に言ってないはずですが、車内では別です。

とは言っても、危険運転のクルマに「ふざけんなヨ」とか悪態をついているわけではありません。危ない!と思ったら即座に愛車のクラクションを鳴らせます(プーという可愛い音なんですけどね)。でも、私が未だに出来ない「合図」があります。

例えば脇道からクルマが顔を出した場合。
前が詰まっていたり、チンタラ速度だったりした場合は前に入れてあげるのですけど、その時にちょっとした「間」が出来てしまうんですね。特に夜間だと、どう考えても相手ドライバーが「入っていいの?ダメなの?」って私に問いかけている「間」だと思います。そこでパッシングとかライトを消すとか何か合図を送ってあげればスムーズなんですけど、なぜかそういう時に限って声が出ちゃうんです。

「どうぞ〜」とか「いいよ」って。

聞こえるわけないでしょ!と自分でも理解するのですが、動作より先に声が出てしまう。以前パッシングで合図しようとしたら焦ってウインカー出したりもしましたしね。自分のトロさを嫌というほど実感する瞬間です。ライトは気持ちを伝えるのにとてもシンプルで雄弁な手段なのに、未だ体得出来ていません。

使いこなせないライト・コミュ(画像はとある試乗車です)

 

感謝の気持ちに応えないクラクション

逆に自分が右折する時などに先に行かせてくれる対向車が「ピカっ」ってパッシングしてくれたりすると、カッコいいな〜と思いながらお礼のクラクションを鳴らそうとして鳴らないことも多々あり・・・今は諦めて、そんな時は笑顔で手を上げています。
クラクションって優しい気持ちになると鳴らない不思議な楽器。心の中で「危ないでしょーっ!」って叫んでる時はちゃんと鳴るのに。誰かを送って行ってお別れする時も、クラクションではなくハザードバイバイですし。

クラクション、きっと鳴りにくい構造になっているんだと思いますがどうなんでしょうね。そう言えば納車の時にディーラーの方も「かなり強く押さないと鳴りません」とおっしゃっていたし。本当に必要な時はぐいっと押して鳴らしているので問題はないのですが、「ありがとう」という感謝の気持ちを他車に示すのにライトパシパシがなかなかハードルが高くって。

お喋りは苦手なくせに、つい声が先に出てしまうのは私も女だからなのか、と思うとちょっと悔しい気もします。「どうぞ〜」と言いつつもライトパシっとやれたらカッコいいけれど、成功するのはいつになるのやら。