BLOG 下戸ンプレックス

 

あまり信じてもらえないのですが、お酒飲めません。

体質的に無理なんです。お酒を美味しいと思ったこともないですし、いい気分で酔ったこともありません。

画像はベルナール・ビュフェの作品から。不穏な作風が好きです。ちなみに静岡県長泉町のクレマチスの丘にビュフェ美術館があり、お気に入りの美術館のひとつです。

数年前にも、いいお店でいい食事をし気取ってシャンパンやワインをグラス1杯ずつ飲んだだけで、お会計を済ます前にトイレで全吐きしました。「やっぱり私に酒はダメなのだ」と強く認識したものです。

ですからボージョレーヌーヴォー解禁だなんだとハッピーに飲める方々が羨ましいですね。お食事の時もカジュアルな飲み会の時も、美味しそうにお酒を嗜んでいる人を見るといいなぁって思います。一応ソムリエのいる店に行く時は、「舐める程度の量で」とお断りしておきます。そして必ず「飲める」人を連れて行く。そうすれば肩身の狭い思いをしなくて済みます。最近ではノンアルコールのワインなんかも置いてある店があったりしますしね。

そんな私でも人生で一番アルコールを摂取した時期があります。それはイギリスに滞在していた頃。「とりあえずパブ」へ行き、ぬるくて薄味のエールを飲んでみたり、スコッチウイスキーをストレートで飲んでみたり。でも、一度も美味しいと思ったことはありませんでした。それでもパブへ通った理由は、テーブルに置いてあるでっかい灰皿(エールの銘柄入り)とコースターをお土産として持って帰るため。若気の至りだったなぁ。

でも!もし私がお酒に耐性があって飲むのが大好き人間であったなら、多分今こうして元気で生きてない気もするんです。酒で人生をもち崩すタイプではなかろうかと。実際、「こんな時、お酒に逃げられたら」って思う時が人生何度もありました。だから、うまく出来ているのかもしれませんね。

雰囲気上、何か飲まないとカッコつかないな、というシチュエーションの時は、バーテンにジュースに限りなく近いカクテルを作ってもらったりします。「アルコール弱めで、柑橘系でさっぱりしたもの」とか、そういったオーダーをすれば1杯くらいなら何とか。

そんな体質なので、クルマで出掛ける分にはまったく不自由はしませんし、家にあるのもデッサン用のワインボトルだけです。でも、ボトルは美しいものが多いので、飲まずとも並べておきたくはなりますね。飲める皆さんは、今年の冬も美味しいお酒が味わ和えますように!