地元バッグのお話。

所謂ハイブランド物には興味がない私だが、地元のブランドで良い物があれば積極的に使おうという姿勢はある。

ここ数年で愛用している湘南ブランドは、何と言ってもjolliesだ。もう5、6年くらいになる。私が住む藤沢のブランドで、最初はシンプルで鮮やかなカゴバッグだけだったが、装飾のバリエーションが増えて今では冬でも愛用している。

革のバッグを持たなくなって、久しい。バッグだけじゃない、革製品が身の回りからどんどん消えて行く。財布も京都の生地屋さんオリジナルの布製だし、強いて言えば革製品は靴とルーテシアのキーケースくらいか。余談だが、私は60代になったら黒い革ジャンを着たおばあちゃんになりたいと思っている。白髪に黒革のジャケット、赤い口紅とか合わせたらかっこいいと思うのだ。

それはさておき、そんなjolliesでこのたび初めてオーダーメイドで私オリジナルのバッグを作ってもらった。年に一度「オーダーメイドフェア」という催しをやっており、今年はそれに参加することが出来たのだった。

このご時世なので、予約をしてから鵠沼の店舗へ。
以前は茅ヶ崎や大船にもショップがあったが、すべてクローズされ、今ではこの鵠沼本店のみが唯一の店舗である。しかし、時々都会のデパートで期間限定のポップアップショップを展開しているし、ネットでも買えるので、それほど問題ではないのだろう。

カゴバッグのいいところは、汚れがついても洗える。容量が見た目以上に大きい。助手席に置いても安定感がある。そしてとにかく軽くて丈夫。一度持つとクセになる便利さ。以前はどうしても夏に持つバッグというイメージだったが、最近ではファーなどの装飾がついたものもあるので冬でも違和感がない。

とにかく使い勝手がいい!

私と会ったことのある人にはお馴染みかもしれない。大抵いつも私はここのバッグを持っているから。

オーダーで出来上がったバッグはインスタでも時々紹介されている。
さて、どれが私のオリジナルバッグだろうか?

今回は、クラッチと決めていた。コンサートやレストラン等、「ちょっとしたバッグ」が必要なシーンで使えるものが欲しかったのだ。なので、正解は右上の小さいバッグである。

ベースとなるバッグの中からゴールドを選び、それに自分なりの装飾を加えていく。私は深く考えずに自分の好きな色の組み合わせで比較的早く選び終わった。オレンジ、ゴールド、ターコイズブルーの組み合わせが今一番自分の中で「推し色」なのだ。

手元に届いた実物。なんか出来上がってみたらクレオパトラっぽいイメージ。
これを持って出かけるであろう場所柄、黒い服を着る機会が多そうなので、バッグはあえて鮮やかに。でも、浮くのはいやなので黒のフリンジを投入してみた。

こだわりは、黒フリンジの上の細い装飾テープ。ここにも金とターコイズブルーを投入。この装飾部分には3つのマテリアルを使用している。

うーん、満足の仕上がり。とりあえず人とはかぶらないだろう。

オーダーメイドと聞くとえらく高そうではあるが、カゴバッグ自体がそれほど高くないので(しかもプラスティックバンドで出来ているしね)、1万円でお釣りが来る。むしろバッグそのものより装飾品のほうが高かった。地元湘南ブランドなせいか、全国的にはまだ知名度がないようで、京都の学校へ持って行くと「どこのバッグですか?」と聞かれることがよくある。染織コースのおばちゃんに「編み方と色が独特できれいだわー」と褒められた時はさすが染織コース!と感心したものだ。

人とかぶるのが嫌いな私は普段から人が選ばなそうなものを選んでいるが、オーダーメイドがやはり一番確実だ。とは言え、すべてのものをそうするわけにはいかないので、服などはセールを狙っている。セール品として出されているのは多くの場合売れ残っているアイテム=人が選んでないアイテムなので、変なものが多く、おまけに安く買えるからだ。「これ誰が着るの?私でしょ」というようなものに廻り合う確率が高く、セレクトショップ系のセールは特に色鮮やかなアイテムが見つかりやすい。ただしファストファッション系になるとさすがの私でも手を出せないような代物も多い。

今これを読んでいる女性の方、jolliesおすすめです!メンズアイテムは今のところ見かけないのが残念。