フェイクで許して

「今、私は何をしたいのか、何をすべきなのか」

治療後に私が常に自問していること。これは仕事中もそうで、この問いを自分に投げかけることでサクサクと処理が進んだりする。

若い頃は耳の軟骨にも躊躇なくピアスをしていた私だが、ついにタトゥーもしくは刺青には手を出さなかった。なぜなら入れたい場所が足の甲だったため、経験者から「そこは相当痛いよ」と言われて怖気付いたのだ。この年齢になり、さて、そろそろタトゥーもいいだろう、と一瞬思ったが今後も検査でMRIだの何だの撮られる可能性がおおいにある。しかも場所によっては隠さないとダメなところもあり、結構面倒だ。

何年か前にヘナアートにも挑戦して結構夢中になったが、そのうちヘナで肌が荒れるようになってしまい断念した。グリッターアートもやってみたりした。あの経験が日本画で用いる箔の技法に役立っていると言ってもいいだろう。

そして今回は。
転写式タトゥーを試してみることに。

蓮の花を入れてみた。

足の甲にもコンパスのモティーフを入れたのだが、ビーサンの日焼け跡が汚くてとてもお見せ出来ない・・・

これはINKBOXという商品で、様々なサイズ、モティーフが選べる。おおよそ2週間くらいで消えて行くらしい。フリーハンドのインクもあるので、絵が描ける人はそっちのほうが楽しいかも。私も次回はインクを購入してみるつもりだ。

フェイクではあるが、やってみたかったタトゥー(もどき)を入れられて自己満足。

治療中、「行きたい所にはほぼ行ったし、やりたいこともだいたい出来たし、わりと思い残すことのない人生だったなあ」なんてうっかり思ってしまい、生きる気力を失いかけた。それじゃダメだ。常に「今やりたいこと」を持っていなければ生きるエネルギーが得られない。過去は過去。未来は未来。自分でアクション出来るのは現在だけ。そして現在の積み重ねが未来になる。

やりたいこと、トライしてみたいことには欲深になっていいでしょ。人生何とかなる笑。何とかなりますって。