歩く

朝7時台前半のオープン走行。
両サイドの窓を閉めれば前、横からの風は受けないが、右後方から首筋あたりに吹き付ける。これは、なるほど首巻が必要だ。しかし、暖房ONとシートヒーターのおかげで、意外とアウトドア感がなくとても快適。何よりも車内の明るさ!日光を浴びるのは気持ちがいい。Zよ、ありがとう。私に生きる希望を与えてくれて。
ただ、雨が降ったあとの晴天の時は、幌が乾くまで開けられない。たとえば一晩中雨が降って、朝になってお天道様が顔を出しても、「晴れた!屋根開けるぞ!」とはいかないのがちょっと歯がゆい。取説に書かれている「やってはいけないこと」は極力守る。だって長く大事に乗りたいから。

嬉しい誤算もある。
地面に近い2シーター、腰やお腹がけっこうキツいポジションになるのかなと想像していたのだが、実際は逆で、とても楽ちん。足元のスペースに奥行きがあるし(信号待ちで足をストレッチすることも可能)、座面高の低いシートだから膝の曲りも緩やか。背もたれを少し後ろに倒し気味にして、ランバーサポートで腰をぐっと押す感じに調整すると楽だ。ルーテシアはシートが最高だったが、シートポジションに関してはZのほうが今の私の身体の状態に合っていると思う。

さて人間のほうは。
これまで寝る前にやっていたストレッチを朝やることにした。10分から15分くらい。以前はバリバリにやっていたヨガから辛くないポーズを選んでゆっくりと。するとあら不思議、2階の自室から階段を降りるのが楽ちんに。
そして、8月からよく外を歩いている。昼休みは毎日。帰宅してからも出来るだけ。一回のウォーキングで2km以上がノルマ。ジムに復帰するためのウォーミングアップとして始めたけれど、これが意外に効く。何に効くかと言うと、心に効く。

治療の後遺症で足に若干痺れが残っているし、急激な筋肉の衰えもあって各関節もずっと調子が良くない。以前のようにスタスタ歩くことも出来ない。それでも歩くと気持ちが晴れる。まさにマインドフルネス。昼間は海や波、遠くの江ノ島や西湘バイパスを眺めながら。あるいは、134号線を走り去るクルマたちを眺めながら、ゆーっくり歩く。その時の気分に合う音楽を聴きながら。

歩きながら、実はよく一人で泣いている。悲しいとか寂しいとかそういったネガティブな気持ちでそうなるのではない。好きな人たちのことや、その人たちへの感謝とか、生きていること以上に大切なことなんかないのだ、とか、そういうことをぼんやり考えていると涙が出てくる。こういう時間が必要なんだな、と思って無理に止めたりしていない。吐き出したい感情はこうやって都度流してしまったほうがいい。

夜に歩く時は、キツくなると「帰ってお風呂に入って眠って明日になれば、またZに乗れる!」と自分を励ましている。私の家はわりと山の上なので、坂がキツい時もあるのだ。

以前と同じように何もかもが出来るわけじゃない。歩く速度もそうだ。ノロい。でも焦っちゃダメだと自分に言い聞かせている。だいたい3か月前まで病人だったんだから。

ある夜、最寄り駅から自宅まで歩いた時のデータ

治療前は集中してジムに通っていたこともあって、体力はあった。体力があったおかげでハードな治療を計画通りに乗り越えられたのだと思う。運動習慣は死亡率を下げてくれるらしいし、体力があって悪いことは何ひとつとしてない。ということで、そろそろジムにも本格的に復帰する。よし、今日からだ!!