首都高の夜はアカペラとともに

どうしても巡りたい夜がある

目的地はないけれど、無性に一人でウロウロしたくなる時ってありませんか?
時々ですが、私はあります。都会の灯りが好きなので、首都高をぐるぐるしたくなる時が。

私の経験上、20時半から23時くらいまでが「安全時間」のような気がするので、この時間帯がベストです。左車線を周囲の流れに合わせて走り、C1、C2を数周する感じでしょうか。愛車ルーテシアの慣らしの時もよく走りました。

みなとみらいはダメです。すべてはあの観覧車のイルミネーションがいけないんだと思います。場末のネオンみたいな安っぽい色なんですもの。無色の灯りでもじゅうぶん美しいと思うのですけどね。派手な光がどーんとあるより、地味な光が無数にあるほうがきれいだなって思います。
都内だと週末はビルの灯りが少なくちょっと寂しいですね。平日のほうが美しいと思います。そして、自分が光のひとつになることと同じように、道路を上から眺めるのも趣味のひとつ。流れているものを眺めていると心が落ち着きます。

いつまでも飽きない眺め

 

時間が許せば、その前に羽田空港第1ターミナルの「キハチ」で、飛行機を眺めながら夕食もお薦め。カレーが意外に美味しいんですよ。ただクローズが少し早めの21時半。利用客の多いシーズンを外せば駐車場も空いていますし、たいていすぐに席に案内してもらえます。ただし、いくら食べても駐車場の割引サービスはありませんので、お会計の時に駐車券を差し出さないように。

 

車内のスピーカーから流れる音楽は・・・

ピアノトリオを軽く流して気分はマンハッタン♪と行きたいところですが、多くの場合そういう気分じゃないからこそ走りたいと思うので、私としては宗教曲が一番しっくりきます。宗教曲と言えば、一般的によく知られているのはヴェルディのレクイエムではないでしょうか?特にこのパートは「ああ、これね!」ってなりますから。でも、ドライブには絶対に向きません。視聴してみてください。

レクイエム – 怒りの日
Pier Giorgio Morandi & ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
¥ 150

これは実際、車内でかかったら笑っちゃいますね。レクイエムなので笑っちゃダメなんですけど。

 

さて、私が好むのは、もう少し古い宗教曲です。アカペラの混声がベスト。大聖堂や教会で録音された音源だとなおさらいいです。
具体的なおすすめはこちら。

ALLEGRI(アッレグリ)  Miserere

Miserere
タリス・スコラーズ & ピーター・フィリップス
¥ -1

JOSQUIN DE PREZ(ジョスカン・デ・プレ)Ave Maria

Ave Maria
Jeremy Summerly, オックスフォード・カメラータ & ジョスカン・デ・プレ
¥ 150

 

宗教曲が似合う理由

私の場合、ぐるぐる巡る時は余計なことを考えたくありません。つまり出来るだけニュートラルな精神状態でいたい。それに、1人で移動している状態を楽しみたい(1人カラオケは長距離高速道路でよくやります)。この手の音楽は、アタマの中のごちゃごちゃになった思考を一時停止してくれるんです。部屋で聴いていても効果はありません。クルマを運転しながら聴くほうが、なぜかものすごく効果的。

流れゆくTOKYOの夜景とテールランプ、大好きなクルマを運転している自分の心地いい孤独感、そして穏やかな精神状態。美しい人間の声の重なりと残響が、愛車のエンジン音とかぶって私を別世界へ連れて行ってくれます。そう、アカペラ宗教曲はエンジン音とよく似合うんですよ!一度お試しください。

盛り上がる曲は意図的に避けます。感情を揺さぶられるので挙動不審になったり、攻撃的な気持ちになったりしますから。そういうのはまた別の時に。

帰途に着く頃には、気分も良くなってきます。瞑想と同じような効果なんじゃないかと密かに思ってるんですけど、どうなんでしょう。雑念を払い、ひとつのこと、この場合は運転することですが、それに集中するからかもしれません。

また、今夜も走りたくなってきました。あなたもいかがですか?