エイジングとどう向き合うか

カーコーティング専門店にてコーティングを施工。
人間で言えばさしずめスパ&エステってとこですか。濡れ感のたまらない感じに仕上がりました。これぞ艶肌!
新車納車時、1年目、とこれまで1年に1度の施工をしています。愛車の赤(ルージュフラムMという色)を心から愛しているので当然のことではあるのですが、忍び寄る老化にはやはり敵いません。気づけば小さな傷、劣化による色褪せなどあちこちにあります。ですが、お兄さんに「青空駐車のわりには綺麗に保たれていますね」と言ってもらえて、もう少しで私のルーテシア愛をまた語り出すところでした。

老化とか劣化、と言ってしまうと身も蓋もないですね。今風に言えばエイジング。人間の体も同じ。
生きている以上、古くなるのは当たり前。私はすでに若くもなく、かと言って本格的に老化にどっぶり入った年代ではありませんが、色々な問題が表に出てきた感があります。愛車以上にそのポイントを挙げたらキリがありません。問題は「どこで折り合いをつけるか」ということ。

日本は特に「若い=美しい」という風潮が根強くありますね。それに異論はありません。だって事実だから。特に女性の髪が顕著ですよね。長く豊かな美しい髪は若い女性の特権です。どんなにケアしていても、細胞の若いものには敵うわけありません。肌もそうです。どんなにお手入れしても昔には戻れないし、老化を止めることも出来ない。なのにバカ高いアンチエイジング化粧品が売れる。異物を体に注入したりする。そんなことにお金と時間をかけるなら、ホルモンを活性化させたほうがいいと私は思うのですが。

私も、最低限のケアはします。でも、それ以上のことはいくらやっても不毛なような気がして。どこかで自分で線引きをしないと辛い人生になります、この先もっと老いていくのだから。

私が考える正解は「その時々の自分を好きでいること」。
もう、それしかないんじゃないかと思います。いつでも「今の自分が一番好き」という考えを持っていれば、それほど悩まなくて済むんじゃないかと。基本的に自分大好き人間ですが、それでも自己嫌悪やコンプレックスに苛まれる時もあります。でも、心の中に何かこう「自分の芯」みたいなものを持つことによって、「いいじゃん私はこれで」って思えるようになります。あとは他力本願ですね。行きつけの化粧品カウンターへ出かけて、いつもと違う色でタッチアップしてもらう。その時に「こういう感じにしたい」と言って新しい色でのメイクを教えてもらったり。美容院もありですよね。そこでリセット出来ます。「こういう自分もいいな」と思えるからです。雑誌やネットの美容情報とか見てもダメです。結局はそこに存在する他人と比較することになってしまうから。素敵なおばあちゃま特集ならいいかもですね、前向きになれて。

とは言え、「その時々の自分を好きでいる」ということは簡単なことじゃありません。どうしてもそれが出来ないくらい自己嫌悪な時、何をしても抜け出させそうにない時はあえて友人に聞きます。「ねぇ、私のいいところってどこかな?」「落ち込んでるから思いっきり褒めてー!」とお願いします。

友人たちはそうやって無理やり私を褒めるということをしなければならないのですが笑、これはけっこう効きます。子供か!?

同じ理由から、愛車に対してもそうです。

まっさらの状態で私のところに来てくれて、そこから2年間の時間を一緒に過ごして来た。私にも愛車にも色々なことがあり、同じように年を重ねて来ている。新車には敵わないけれど、喜怒哀楽を共に過ごして来た私たちは「今が一番いい」。

時々、街で見かける恐ろしく古そうなクルマたちも、きっとそうやってオーナーに愛されているのではないでしょうか。エイジングと上手に向き合うことは、人生折り返しを過ぎた人にもクルマにも大切なことだと感じています。

 

「エイジングとどう向き合うか」に4件のコメントがあります
  1. こんばんは。こちらは初めてコメントですかね。

    エイジング・・・・
    物は言いようですが、古くなることは悪いことではないと最近やっと思うようになりました(笑

    車も洗車しても少しずつ元の美しい肌に戻らなくなりますし、ゴム・プラスチックの艶もなくなっていきますね^^;

    ただこれは見た目の話。
    人間もそうですが、”健康寿命”というものが大切!
    外見の痛みは「味」になりますが、内面の痛みは病気(不具合)となります。
    ここはきっちり押さえて、「健康な」エイジングを人車共に楽しめるといいですね。

    1. せんせい、いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。

      ものすごーい説得力です。健康寿命。さすが人生の先輩。

      女はどうしても外見に現れる「老化」を気にしがちですが、
      それだって内面から来る健康状態に左右されることも多いですし、
      考えてみたらクルマの中身だって走るたびに劣化していくことは免れない。
      劣化はしても、生き生きと健康に過ごせてこそ、なのですね。
      ボロになっても一緒に楽しく走ってくれることが大事。

      自分自身の健康寿命はなかなか手強いものがありますが
      ゼンの健康寿命は少しでも長くのばして、出来るだけ永く一緒にいたいと心から思います。
      でも惚れ込んでいる赤い塗装が褪せてくるのは・・・やっぱりイヤーーー笑

  2. おはようございます

    年齢に合った綺麗さをおびた人は本当に魅力的だと思います。

    スーパーカーミュージアムに置いてある車は塗装のヒビ、クスミ、バンパーの割れなんかがそのままだったりします。それらを綺麗にレストアすることも良いでしょうけれど、純正の塗料でなくなったり塗装面を削ってしまったり、もともとのパーツではなくなったりといったデメリットもあるのだと思います。私の車も見た目の綺麗さのみに囚われる必要はないんだと思えるようになりました。映画カーズでもボディのへこみを「これは宝物だから治さない」といった風のセリフがありました。

    1. こんにちは!
      なるほど、クルマも人も同じですね。ただ、やはりどこかに「美点」がないとただのボロになってしまうと思うので笑、愛情だったりヒストリーだったり、人間ならば生きてきた時間や情熱、好奇心・・・そんなものが傷やシワやシミに表れている人は確かに魅力的です。

      私たちのように自分の愛車にたくさんの愛情を持っていれば、愛車がどんなにボロくなってもずっと素敵なクルマのままだと断言します。最初から移動の道具として買って、ある程度乗って、また乗り換える、というサイクルだとわからない世界だとは思いますけれど。

      と偉そうなことを言いつつ、毎朝鏡の前で何かしら「顔色悪い」とか「クマが目立つ」とかぼやいています笑

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