BLOG NO FILTER

こんにちは。

My Little Boxというシステムを利用し始めました。
それはなんぞや、という方のために説明しますと、毎月1回、小さな箱の中に化粧品だの雑貨だのが詰まって送られてくるシステムです。「フランスでは8万人が利用している」という胡散臭い宣伝文句に「本当かな?」と思って本国のサイトをチェックしたところ、ちゃんと存在していたので安心しました。送られてくるグッズの中からクルマに使えるモノはないか検証するために続けて行きたいと思います。今月のテーマは「NO FILTER」。ありのままでいよう、ということでしょうか。言葉で言うのは簡単ですが、ありのままで生きて行くことは現在の日本ではまだまだ大変なこと。ありのままで生きるという自由と引き換えに、もれなく孤独もついて回るからです。でも、それを恐れない、孤独のほうが楽しいという人種も確実に存在します。

生涯未婚率の統計が発表されて世間は賑わっている?ようですが、長い歴史の中でこんな時代があっても悪くないと私は思っています。結婚というものを経験したことのある身としては、「私には何もかも向いてなかった」と実感出来たことが収穫。小学生の時点で「周囲に合わせるのが辛い」と気づいたのですから、今思えば結婚していたこと自体が奇跡のようです。

そんな私でも今では深い付き合いの出来るわずか数人の友人、ユニークな趣味・学習仲間、理解ある家族に恵まれてマイペースで人生を生きているのですが、やはり基本は一人が好きです。ひと昔前なら、一人でいること自体が変わり者として周囲に受け取られていましたが、今ではお一人様だとかソロ充だとか言う言葉があるように、一人でも臆することはありません。

若い頃は血気盛んで嫌いなヤツもいましたが、そんな場合は100パーセント相手も私を嫌っているので、「私を嫌いで構わないから、黙って嫌っていてね」と思ってました。嫌われる勇気、という本が売れていますが、そんなに世間の人たちは誰かに嫌われることを恐れているんでしょうか。あの本にもあるように、誰かの課題を自分の課題として考えてはいけない、つまり相手が自分を嫌いなのは相手の問題であり自分ではどうにもならないこと、というのは正しいと感じます。

映画館や美術館、書店やコンサート会場。行く機会の多い場所はお一人様が多いですしね。旅もそうです。誰かと一緒に行ったとしても、行った先では別行動の日が必須ですし、部屋も別々のほうが気楽。だったら最初から一人で旅したほうがいいや、という結論になってしまいます。

外国の、特に言葉がわからない場所へ行くと不安より幸せを感じます。自分が何者でもなくなったような気がして気持ちが楽になり、まっさらな状態で感情が出せるから。

昨年から大学のスクーリングにも通っていますが、最初は今更教室で大勢の人と授業を受けるなんて、と思っていました。でも実際に参加してみるとまるで「ソロ充」の集団のようで、とても居心地が良かったんですね。まぁ、大人になってから美術を学ぼうなんて人はそういうタイプが多いんだと思いますが。

そんな私の人付き合いの基本は「来るものは段階を踏む、去るものは追わず」です。段階を踏む、というのは誰かが自分の家のベルを鳴らした状況と同じです。まずはインターホン越しに話をし、それからドアの鍵を開け、ドアを開け、そして招き入れる。その段階とまったく同じです。
どんなことであれ、私にプラスの気持ちをもたらしてくれた人々には心を許す傾向があります。当たり前のことかもしれませんが、針がプラスに振れること自体そうしょっちゅうあるわけではないのですよね。大人になって色々な人と知り合うと、ゼロの目盛りのままで止まったままの関係のほうが多いのです。それと感謝の気持ちが一度でも芽生えた人々は大切にしたいと思いますし、自分にも何か出来ることはないかと当然考えます。価値観や考え方が違う人でも、「なるほど、おもしろいな」と感じられる人にはこちらも正直でいられます。
逆に、仕事関係とか一時期だけ立ち止まって薄い関係を持った人はそもそも最初から私の人間関係の相関図には入っていません。そのあたりはかなりドライだと思います。

基本的に何でもまず自分でやってみようと考えるので、そこでうまくいかない時に手をさしのべてくれる人たちが存在するだけでも有難いと思っていますし、一人8割、誰かと一緒に楽しむこと2割、という今の状態は、これまでの人生で一番快適な状態だと感じています。