BLOG あれから2年

こんにちは。

今回は私と愛車ルーテシアの出会いについて書きます。なぜなら、今からちょうど2年ほど前のことだから。

2年前まで私はトヨタのカローラフィールダーという赤いクルマに乗っていました。赤を気に入って新車で買ったクルマです。国産車にしては美しい赤だったこと、ホワイトウインカーやらアルミホイールやらオプション品が最初からついていてお得だったことなどから展示場で即決。6年間、壊れもせずとても良く走ってくれました。オール3の平均的優等生。取り立てて個性はないが、悪いところもない。そんなクルマでした。そして、「次こそはマニュアルトランスミッション車だなぁ」なんて漠然と考えていたのです。なぜ今更時代に逆行してMT車なのか。

それはさらに遡ってまだ小娘だった時代。
教習所を出て最初に運転したMT車は、BMW M3というクルマでした。これは当時お付き合いしていた年上の彼氏が所有していたクルマで、時々運転させてもらってたんです。私に最初にMTの楽しさを教えてくれたクルマでした。その彼といよいよ別れる時に「あなたは要らないけど、このクルマちょうだい」と言ったら罵倒されましたけど。そんなこともあり、もっと年を取ったらスポーティなクルマに乗るおばさん、おばあちゃんになりたい!というのが私の小さな夢だったんです。その夢を長〜い間忘れていたのですが、フィールダーが2回目の車検を迎えた時にふと思い出しました。今はスポーティなクルマでも2ペダルが主流ではありますが、当時の私は「スポーツカー=MT」というイメージだったんですね。だから、その前にもっと実用的なMTに乗って慣れておかないとなー、なんて思っていたんです。そう、2段階の準備を考えていたんですね。

フィールダーが故障したらMT車に乗り換えよう。そう思っていましたが、これがまたなかなか壊れないクルマで。このままではずっとこのクルマに乗ったままになってしまう。でも、特に欲しいクルマもない。そんな日々を送っていました。

そんなある夜、10年以上定期購読を続けているFIGARO JAPONという女性誌の最新号を読んていた時のことです。
突然、美しい赤いクルマが目に飛び込んできました。流れるようなボディライン、深くて鮮やかな赤。一瞬、2枚ドアに見えるコンパクトさ。ルノージャポンの広告でした。ルーテシア、という名前のクルマであることがわかり、「いくらくらいするのかなぁ」と価格を見ようと下のほうのスペック欄の小さな字を追って行くと・・・

5速MT、という文字が。

5速MT!!!

これは私のためにあるクルマだ。
直感的にそう思いました。すぐにPCに向かい、最寄りのルノーディーラーを検索します。会社帰りに寄れそうなロケーションにディーラーを見つけたので、翌日の夕方に飛び込みました。その場で試乗の予約をし、カタログを頂いて、帰って来たことを覚えています。ですが今思えば、試乗する前からもう私の心は決まっていたも同然。迷いの「ま」の字もありませんでした。それでも一応、試乗に付き合ってくれた友人には「どうしようかなぁ」とか言ってましたけどね。「もう決まってるんでしょ」ってバレてましたけど。

 

そして今、その惚れ込んだクルマはいつも私のそばにいて、たくさんの素敵なことをもたらしてくれています。一目惚れしたクルマにMT設定があったことも奇跡ですが(ルノージャポンよありがとう)、ゼンが来てからは私自身の世界も広がりました。新しい場所、新しい友人、新しい経験・・・大人になってからはなかなか手に入れることが難しくなるこれらの要素を、ゼンが運んで来てくれます。

今になってフランス車に乗る、というのも縁を感じました。というのも私にとって今でもパリは特別な街であり続けているし、私の成分の半分以上は少女の頃に影響を受けたフランス成分で出来ていると思うからです。年を取るにつれて、精神はどんどん10代に向かって行く感じ・・・だから、年若い頃ではなく、今がジャストなのだと。

フランス車が好きで、とか、ルノーが好きで、とか、そんな純粋な理由ではなく、惚れたクルマがたまたまそうであったというだけなのですが、今ではすっかりフランス車乗り気取りです。これもルーテシア ゼン0.9MTに出会ったおかげ。何もかもが私にフィットした最高のクルマ。一度きりの人生、心から出会えて良かったと思える一台なのです。