BLOG お片付けは辛い

この週末、私は自宅内で引っ越しをしました。

わずかに広めの部屋へ移動し、大きなサイズの作品も「多少は」描きやすくする空間を得るためです。

それが、想像以上に大騒ぎになりました。
まず、本棚に収まらず積み上がっている本や図録を収納する大きめ本棚を新調。それを組み立てるための電動ドライバーを購入。引っ越しするわけでもないのに荷造り紐だとか養生テープも追加。ここ1年着てない服はガンガン捨てる。最後まで使い切らないまま飽きてしまった化粧品、香水の瓶、昔もらったアクセサリー類、2度と観ないであろうDVD(主にエクササイズ系)・・・・

そんな中、昔ハマった趣味の道具とか出てきちゃうと、ちょっと切なくなりませんか? 今はもう興味がないのだけど、当時は時間とお金と情熱をかけて夢中でやっていた事。私の場合は、カリグラフィー道具とバレエ道具です。

お世話になったニブたち。錆びて目も当てられない

カリグラフィーはかなりハマって、通信講座まで受講しました。おかげで美しいアルファベットが書けるようにはなったのですが、カリグラフィースクールの指導方針に疑問を感じて。みなさんだって西欧言語が英語だけではないのはご存知でしょう。親分のラテン語を筆頭に、カリグラフィーの3大書体であるイタリック、ゴシック、カッパープレートだってそれぞれ生い立ちが違うのです。なのに!なぜすべて英文で書かせる!カッパープレート体は英国生まれだからいいとしても、イタリック体やゴシック体で英文書いても気分が上がらないんですよ。そもそも聖書からの引用を書かせるなら、ラテン語のお手本をよこせー!!

と思ってやめたのでした。いや、書体だけじゃなくて文化的歴史的背景も指導すべきだと思ったんですよね。物足りなかったです。なので、書体ヒエラルキーがもっとも高いと言われるローマン体を習得する前に挫折したのでした。

このニブたちは不燃ゴミ扱いですが、何となく捨てられずにいます・・・インクもドクターマーチン(ブーツじゃないよ)のが何色か残っていますが、こっちはもうダメでしょうね。

バレエ道具は、5年くらい前まで通っていた「大人のバレエレッスン」に使用していたもの。腰痛が悪化した時期があってやめてしまいました。今の私からはまったく想像も出来ないと思いますが、4歳から中学までバレエをやっており、大人になってから再開したのです。正直、またやりたいと思ってますが、当時のレオタード、スカート、タイツ、バレエシューズなどはもう履けないだろうと潔く捨てることに。寂しいなぁ。

あとはボディアート系のお道具。ヘナやグリッターを使用して人の肌に模様を描く(消えるタトゥーみたいな感じ)。これはまた再開したいと思って捨てられず。久々にこの夏は自分の肌に描くかな。

って結局どれも最後まで貫いていないダメな私を再確認する作業、それが片付けです。今風に言えば断捨離って言うのでしょうか。

現在学んでいる日本画も同じ運命を辿らないようにしないと。必ず卒業制作まで辿り着く!!と気分を新たにしたのでした。

例えば旅に出る時、荷物が少ない身軽な人は人生においても荷物を背負わなくて済む、って話をどこかで聞いたことがあります。私は旅においてはどれだけミニマムな荷造りが出来るかに情熱を傾けるタイプではありますが、人生においてはどっちゃり重荷を背負っているので、あてはまりません。だから、片付けは結構辛いのです。でも、そうやって古いもの、不要なもの、思いを手放さなければならない時があるのもまた事実。

スッキリした部屋で、照明を落として、ピアノジャズかなんか聴いてると至福を感じるけどね

週末はそんな時間で潰れてしまい疲れ果てていたのですが、月曜しかも今週後半は雨模様だと言うのに愛車の洗車を我慢し切れず敢行。

とは言ってもシャワーぶっかけてザザーッと汚れを流して拭き上げるだけのシンプルメニューで。すると、右後方のウインドウの水滴が拭いても全然取れない。ん、なんか上が少し開いてる・・・!ドア内側とシートびちゃびちゃ、やっちゃいました。洗車あるあるでしょ?いや、ないない、か・・・いつから開いてたんだろう。