BLOG 欲しがります負けたって

みなさん、お変わりないでしょうか。

 

ウイルスは人間の細胞だけではなく、心にも生活にも入り込んでくるのだと毎日感じている。

私は現在、健康だ。何を以って健康というかは置いておき、異常は何も感じていない。唇の乾燥がひどいことくらいか。
しかし、勤め先が学校ビジネスと絡んでいるためにこの度の休校措置で職場が大変なことになっている。311の時もこれほどではなかった。しかしこれは仕事であるので、割り切れる。

某ライブについては私の考えもあるのだが、このような辺鄙なサイトにも破壊ウイルスが集ってきたら嫌なので、あえて今は書かずにおく。
ただ、言えることはふたつ。
「目下恐ろしいのは、ウイルスよりも同調圧力と大衆ヒステリー」
「生バンドの音はやはり至福だ」

最近流れてきたTweetに「今は戦時下に等しい」「国民が一致団結して乗り越えよう」みたいな文言を見つけて絶句した。その後、ああ、先の戦争もこうだったのかもしれない、と妙に納得してしまった。そして、心底ぞっとした。
つくづく思う。戦時中であったら、私は非国民として憲兵に連行されているタイプだろう。この国を愛する方法が違うだけで、異端者とみなされるのだろう。

私は日本という国が好きだ。有史以来、美しいものを生み出してきた民族だ。どこにも属さず、歴史を繋いで来た。一方で、全員が同じ方向を向いていなければならない、という圧力には嫌悪感しかない。幼い頃からそれで苦労してきた。大人になって一番嬉しかったことは「ノーと言えること」だった。だから、強制されることはもっと嫌だ。この「嫌だ」という気持ちはどこに向かうのか。私の場合は、そんな時はひたすらアートのことを考える。美術、音楽、旅、そして本。これまでの人生で私の型を作ってきたものたちのことを考える。それでようやく、ニュートラルの自分に戻すことが出来る。

みなさんも、どうか健やかにお過ごしください。