「クルマ」の加齢臭対策

免税店 VS  おトイレ

新車の匂い。
いいですよね。クルマによって全然違うと思いますが、思わず深呼吸しませんでしたか?
でも悲しいかな、クルマだっていつまでも「出来たて」ではありません。いつの間にかフレッシュな匂いは消え、日々入れ替わる様々な物質によって車内の匂いが変わります。クルマも年を重ねるにつれ、色々な匂いを放ちます。例えば煙草。今は電子煙草もありますが、煙草の匂いはいくら窓を開けても手強いです。ちなみに私は喫煙者ですが、車内は完全禁煙です。もっとも、左手も右手も忙しいので余裕もありませんし、目的地に着いたり途中の休憩での一服はことさら美味なので車内で吸う必要をまったく感じていません。
ファストフードのテイクアウトとか食べ物系も強烈ですね。でもこちらは割りとすぐに立ち消えてはくれますが。

一度、現実に向き合う必要があります。同乗者に「このクルマ、どんな匂いがする?」と聞いてみましょう。自分は慣れてしまうので、あまり気づかないものだからです。

そんな匂いをどうにかしようとあなたはクルマ用品店へ向かい、芳香剤の棚の前をウロウロします。色々なタイプのものが並んでいますが、もう何がどんな匂いなのかもわかりません。これは空港の免税店やデパートの化粧品フロアでも同じですね。爽やかなシトラス系、甘いムスク系、スパイシーなウッディ系、無難そうな石鹸系、色々あって迷います。
ですが、芳香剤の効いたトイレのような匂いにしたいなら別ですが、私はこの車内用フレグランスはお薦めしません。

解決策その1 自らが香る

車内に香りを、と考えるその発想をまず打ち消し、好きなパフュームを自分自身に装着しましょう。加減は大事です。自分が感じるよりも周囲のほうが強く感じています。ヘアミストとかハンドクリームとかオードトワレとか、とにかく自分が心地いいと感じるアイテムを自らに施します。細々とで続けていると、車内にも少しずつコピーされてきます。好きな人のクルマに乗った時、好きな人がつけてる香りがした経験はありませんか?あの効果を狙うのも方法です。

解決策その2 ホテルのスパを目指す

これは私が愛車の納車時から実践している方法です。ホテルのスパは一例。
用意するものはお好きな精油、精油を拡散出来るグッズ。シガーソケットに接続して香らせる電子アロマも売ってますが使ってないので効果は知りません。
車内には精油が常時6種類くらい置いてあり、気分によって使い分けています。ウインカーレバーと、センターコンソールのリアシート側にアロマストーンを設置してあり、そこに精油をポタポタ垂らして使っています。直接エアコンの風が当たるところだと、さらに効果的。

私はアロマテラピーの専門家ではないので効能などは考えず、自分が「いい香りだな」と感じた精油を選んでいます。ただ、中には妊婦さんには良くない香りなどもあるようなので、精油を販売しているショップで香りも含めて確認したほうが間違いがありません。

愛車ルーテシアの場合、万能のラヴェンダー、朝どうしても嗅ぎたいペパーミントやティーツリー、リラックスしたい時のフランキンセンスやシトラス系、その時の気分で買い求めたブレンドもの。これらのローテーションでほぼオールシーズンOKです。ですがこの度、新兵器を導入しました。

原産国フランス。でも柚子などもブレンドされています

お気に入りホテルのひとつにコンラッドがあります。このホテル全体に漂っている香りが大好きだからです。前回スパのレセプションで精油を見かけた気がしたので、先日その精油欲しさに泊まってきました。
チェックイン時に早速「スパのレセプションにコンラッドブレンドの精油があったような気がするのですが、買えますか?」とお兄さんに聞いてみたところ、「こちらでもお買い求め頂けます」との答えが!その場で即、購入してきました。

車内で使用すると、車内がコンラッドの香りに・・・乗り込むたびに幸せ。
ブレンド精油は単品よりもバラエティに富んだ香りがするので手軽で便利です。身近なところでは「生活の木」「無印良品」などでも売られていますので、車内で気楽に使うのにはもってこいだと思います。

 

人工的な芳香剤はもう使えない

精油に慣れると、化学的に調合された匂いを受け付けなくなります。私も以前よりずっと化粧品などの香料に敏感になりました。ファブリーズ系も苦手です。

また、いくら自分が好きな香りでも他人にとっては苦手だということも多々あります。電車やエレベータでほとんど公害になってる人、たまにいますね。
でも、自分のクルマなんですから自分の好みでいいんですよ。

大事に乗っていきたい愛車、外側ばかりじゃなく車内の匂いもお気に入りに整えたら素敵です。ただし、わざわざ香らせなくても、素のままがいい香りなら、それが一番。自分が心地いいのが何よりですから。