最近やっとパドルシフト操作に慣れてきた(注:エンブレ使用のみ)。ちゃんとブリッピングしてくれるので結構楽しい。左足が寂しいけど。

さて、ネットでZの画像を検索すると、カスタマイズされた個性豊かなZが山ほど出てくる。Zロードスターはそれほどカスタマイズのヴァリエーションが多いわけではないが、それでもルーテシアよりはずっと多い。私もせっかくZオーナーになったのだし、出来るところから少しずつ変えていくかな・・・なーんて思ったのは最初だけ。
今は、何かよほどの強力な理由がない限り、このままでもじゅうぶんという結論に落ち着いている。

ルーテシアに乗り始めてしばらくたった頃、とあるショップ主催の走行イベントに初めて参加した時のこと。集まったルーテシアやルノー車は、当然だがほとんどそのショップのパーツ等を装着しており、ものすごく肩身が狭かった。私のルーテシアはベースグレードのゼンであったので、お兄様方のRSとは基本的に違ってカスタマイズの幅がほとんど無かったのだ。その店の客じゃなくても参加OKということだったが、かなりの居心地の悪さを感じていたところ、それを察してくれたのかあるお友達が「ノーマルにはノーマルの良さがある。だから、どこも変えてないからと言って遠慮したり気に病む必要はまったくないよ」と声を掛けてくれた。こういう優しい方が多いのだ、ルーテシア乗りには。どこぞの一部ドイツ車乗りとはエライ違いである。

とにかく、ノーマルですが何か?でいいのだ、と思えるようになったことは大きい。特に外観は重要だ。私のZはやんちゃ路線ではなく、エレガント路線でいきたい。強いて言えばホイールの色をシャンパン色にしたら綺麗かも、とか、ちょっとだけ車高調?とかは考えたりするけれど、どうしても、ってわけでもない。それに、屋根のオープン時でもクローズ時でも美しくなければならない。となると、やはりプロフェッショナル達が計算し尽くして作り上げた素の状態がベストではないか。

エアロパーツは不要。あれらをゴテゴテ取り付けているクルマで美しいと思ったことはない。プラモデル感が前面に出て、どうしたってクルマ全体の質感を下げることになる。例えばレース車両はレース車両として見るから違和感がないのであって、私の目から見ると一般車は「やり過ぎ」が多く、シロウトが「足し算」で装着してはいけない気がする・・・まあ、美意識は人それぞれだけどね。

しかし、逆にカスタマイズが成功している例もある。友達が新車で買った三菱デリカ。あの大仰でギラギラし過ぎな顔はどうしたものか、と思っていたが、友達は納車後すぐに手を入れ始め、「似せたいイメージは(R30)鉄仮面」と言うだけに雰囲気がガラリと変わり、渋いデリカに変身した。

化粧も引き算だとよく言われるが、引き算メイクを実践している女性はあまりいないだろう。私も多分していない。どうしたって「盛って」しまうのだ。そりゃ素のままで完璧なのがベストだけど、そんなのは現実的ではない。ただ、クルマに関して言えば素のままでも完璧っつークルマは確かに存在する。まず私の前の愛車ルーテシア4がそうだし、「そのままでもカッコいい」という表現で思い浮かぶクルマはあれだ、日産スカイラインGT-R BNR32 レッドパール(クランベリーレッドパール)。人間で言うと、超絶タイプ。余分なものが無いシンプルでエレガントな佇まい、でも中身は凄いよ、というギャップ。何よりボディカラーも含めてすごく知的なスタイリングだと私は思っている。スーツと眼鏡の似合うスマートな男性が、重い重いスーツケースを軽々持って駅の階段を駆け上がってくれる、というイメージ(謎)。

昨夜はひどい霧であったので、フロントにフォグあればいいなと一瞬思ったが、思っただけ。美しいまま出来るだけ長く維持していきたい。

「素のままで」に4件のコメントがあります
  1. あくまでも自分の価値観ですが、車をカッコよく見せるためにはオタクっぽさを出したら失敗と思っています。純正最高です。Z34ロードスターに至ってはシルエットを変えるようなものは一切不要ですね。サーキット走行を楽しむために必要な装備を付けた車は車種によらずかっこよさが出ますが、見た目だけそれっぽくしようとしても全く違いますね。なぜかは分かりません。

    1. ひろさん
      シルエット重要ですよねぇ・・・いや、本当にそう思います。ルーテシアの時も思っていましたけど。
      クルマそれ自体の造形の美しさって、私には譲れない点というか、もしかしたら色以上に美を左右するポイントじゃないかと思っています。
      さらに、その中でもバランスというのが重要な要素な気がします。だから、どうしてもそこが崩れてしまうと残念な感じになってしまう車体が多いのかな。
      サーキットと言えば、走行会によってはオープンだとロールバー装着しないと走れないんですよね。せっかくハイパワーのクルマを持ったのだからサーキット走ってみたいな、
      と一瞬思いましたが、安全のためとは言えロールバー装着はやっぱり屋根を開けた時のシルエットが崩れてしまうので考え直しました!
      (そのうち屋根クローズしていれば走れる体験走行くらいなら参加してみるかも)

  2. バランスの取れた車のスタイルを崩さないほうがイイのは俺もそう思います。
    カスタマイズは弱目を補うようにしてはどうでしょう。足元のランプもそうですが、ライトが暗いとかを強化してあげたり、室内をちょっと変えるとか。
    俺のルーテシアはHIDにしてなかったの
    ライトはそんなに明るく無かったので。
    前回コメントについてですが
    伊豆の頃は都内でしたが、現在は千葉のアクアライン近くです。
    機会を作ってお会いできれば良いですねー。

    1. リーパーさん
      なるほど、弱目を補う、という考え方は良いですね!「弄るより維持る」という感じがいいのかなと思います。
      やっぱり足し算は魅力を台無しにする可能性大なので・・・
      なんでカスタマイズしてないと肩身が狭い思いをしなくちゃならないんでしょうかね
      クルマ好きなら弄って当然だろ?みたな風潮があるからかもしれないけど
      アクアラインの近くということは実質川崎からスグですね。じゅうぶんお会い出来る距離です!
      中間点は海ほたる!?

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