クルマで巡らないnuranura展2018

※この記事はR18です。

 

 

The 1/3rd Gallery(東京都千代田区)で開催中のnuranura展2018を鑑賞してきました。

銀座線末広町から徒歩ですぐ。こういった小さなギャラリーは見つけるのにも一苦労なことが多いのですが、こちらは地上に看板が出ていたのですぐに発見。

外階段から2階へ上がると、重そうな扉が待ち構えていました。
めっちゃ入りにくい雰囲気!!しかし今日が最終日。勇気を開けてドアを開けます。

 

その前に。
nuranura展とは「春画」をテーマとした現代の作家さんたちの作品で構成される展示会です。

春画と言えば記憶に新しいのが2015年に東京・永青文庫で開催された春画展。私ももちろん行きました。何でも会期中25万人を動員したというのだから、入場待ちに長蛇の列が出来るわけです。あの展覧会は画期的かつ熱狂的でしたね。鑑賞している人々が老若男女皆楽しそうだったのがとても印象に残っています。春画は色々と楽しいんですよ。描かれたシーンのシチュエーションの豊富さも「よくもまあ思いついたな」って感心するほどですし、シュールで笑えるものからロマンティックなものまで何でもアリ。おまけに当時の風俗がよくわかる。
見たことない方、今では普通の書店にも普通に春画の本が並んでいますから、是非ご覧あれ。ちなみに私の周囲で春画を嫌いな人はいません笑。

この展覧会は、北斎の春画の木版画復刻プロジェクト発表を記念して企画されたそうです。そう、北斎と言えば多くの人は「神奈川沖浪裏」かもしれませんが、私は北斎と言えばタコ。一度見たら忘れられないという点では、両者互角かもしれませんね。

北斎のみならず、春画は江戸の絵師、彫師、摺師らのテクニックがぎゅっと凝縮された贅沢なものであると同時に、あっけらかんとした江戸時代の日本人の性の営みに救われる思いがするのです。西洋思想は日本に多大な進化をもたらした一方で、多くのものを奪ってしまった。

 

さて、私がここに来たかった一番の理由は、日本画家・木村了子さんの作品を生で見たかったから。その作品がこちら(会場内はすべて撮影可)。

男体盛りでございます。
私も画学生のはしくれとして、日本画作品、特に人物画は積極的に見るようにしていますが、最近は美人画が圧倒的に多いんです。私自身は「男性が描いた美人画」のほうに圧倒的に魅力を感じるので、女性には男性を描いて欲しいとずっと思っていました。もちろん、私も男性を描きたい。

木村さんの作品に登場する男性たちはイケメン。若く美しい。さらに画面が完全に日本画なのでもうドキドキが止まらない。隅から隅までじっくり鑑賞させていただきました。

いただきます・・・ごちそうさまでした

うーんイイ・・・美人画ならぬ美男画。男が美しい女を見るのが好きなように、女も美しい男を見るのが好きなのは自然なことだよなぁ、なんて思いました。世の中の多くの男性が女性に対して持つ性的ファンタジーは、同じように女性も男性に対して持っているのだと私は思います。そういう意味では男女は対等な気がしますね。

木村さんの画風がとても好きなので、これからも注目していきたい作家さんです。

 

会場はこのような雰囲気。

手前は淺野健一さんの木彫作品。カッコいい

風神雷神のモチーフ作品もありました。フィギュアとか立体造形が好きな方は恐らく感じるものがあるのではないでしょうか。ぜひ作家さんのサイトで作品を見てみてください。男性性の際立つかっこいい作品ばかりで痺れます。

 

錚々たる絵師の作品が掲載された書籍も自由に閲覧出来ました

みんな描いてるのよね・・・人間同士ばかりじゃなく、幽霊や怪物や人間以外の生物が相手だったりもするのが春画の楽しいところ。

 

他に気になった作品をいくつかご紹介。

瀬川三十七さんのGIFアニメーション

動きを説明しますと、ザザーっと波の音とともに、海女の股間から潮吹きに乗ってサーファーが登場!思わずこちらも吹き出してしまいます。春画はユーモアも大事。タコの足の動きなども繰り返し見ていると頭が空っぽになってきて、色々なことがもうどうでもよくなるという素晴らしい効果が。

 

以下は絵画作品です。ご自由に感じてみてください。

牧田恵実さん「犬 ー会田誠さんへのオマージュー」

 

中尾変さん「戦争はごめんだ。けどさ、安全すぎるのは退屈だわ」

 

展示点数は少ないながらも、すべての作品から圧倒的なエネルギーを感じて。これまで知らなかった作家さんたちの作品も堪能出来て、見応えのある展示でした。財力があったらお買い上げするのになぁ。

私は浮世絵と琳派を入り口として日本画に入ったので、日本古来の技法や伝統的モチーフを現代に昇華した作品に特に惹かれます。日本画の巨匠たちの国宝レベルの作品を鑑賞するのも素晴らしい体験なのですが、今回のような作品からは熱いインスピレーションを得ることが出来ます。描きたいものを描けばいいんだ(私の場合はまだ技術が追い付かないのですが)。

そして帰宅し、先日撮らせてもらった友人たちの顔でせっせと練習するのであった・・・

 

帰りしな、プロデューサーとおぼしき方に、これからもこのような企画をぜひお願いします!!とお願いしてきました。春画万歳♪

nuranura展2018

 

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