究極のリラックスサプリ

自分のクルマ以外の乗り物に乗るのは、好きですか?

横尾忠則さんが新幹線乗車中に「窓のブラインドーをわざわざ降ろしている乗客が多いが、どうしてこの流れる風景に関心を持たないんだろう。席を暗くして考えるより、風景をボヤーっと眺めて頭を空っぽにしたがらないのかぼくにはわからない」とツイートされていました(7月31日のTwitterより)。

私もそう思います。私はカーテンやブラインドを使用したことはありません。飛行機は例外で「おやすみタイム」になるとCAに「お閉めください」と言われる。機上では永遠に眠れない私にとって、空の上の景色を眺めているのは唯一の癒しなのに。

飛行機だけでなく、近所の路線バス、タクシー、電車、新幹線。例外なく窓の外をいつもボヤーっと眺めています。だから席は窓側に座りたいタイプ。街の動き、人の動き、移り行く色彩やクルマ。特に何かひとつに絞って注目しているわけではなくて、文字通りボヤーっと見ているんですよね。頭が空っぽになります。思考のリラックス。深いことを考えているわけじゃない。だから、自分の愛車以外での移動も苦になりません。

一度だけ、飽きたことがあります。チューリヒからローザンヌまでトコトコと電車で移動した時のこと。最初は目の前に次々と現れる緑の牧草地帯にいちいち感動していたのですが、それがあまりにも続くため途中で飽きました。それがあったので、レマン湖がキラキラとその姿を現した時は感動もひとしおだったのですが、電車で飽きたのは後にも先にもあれ一度きり。もともと田舎の風景より都市風景が好きなせいもありましょう。

 

スイスの列車の中で

 

 

もともとは乗り物酔いしやすかったために窓側に座るようになりました。そのうち窓の外を眺めることが楽しみとなり今に至ります。自分の愛車でもそうですね。例えば長い長い信号待ち、渋滞などの時は窓の外をボヤーっと眺めていることが多いです。見飽きないですもん。大切なのは、何かにとらわれることのないようにすること。何かにとらわれてしまうと、切り替えが大変になってしまうから。

カーテンがついてるクルマも

ところで、長距離バスや電車、特急などにはカーテンもしくはブラインドがついてますけど、乗用車にもカーテンをたまに見かけますね。しかも緞帳みたいに分厚そうなのが。あれは、直射日光を遮るために装着しているの?それとも、ただのファッションとして? 私、あまりクルマのタイプで判断することはしたくないんですけど、データとして黒い軽自動車とか黒か白のミニバンに多い感じです。純粋に遮光カーテンだとしたら、私なら「そうまでしてクルマに乗るか?」って思っちゃいますけどね。だいたいカーテン閉めたら安全確認とか出来ないのではないでしょうか?想像ですけど。あれらのカーテンは、暑い時に見ると、ひたすら暑苦しいです。

自分の部屋すら1年中カーテンを閉めない私からすれば本当に信じ難いことですが、部屋のカーテンを閉めないということ自体が変なのかもしれません。カーテンやブラインドを閉める、という習慣がそもそも私にはない、ということに今気づきました笑。

皆さんも自分のクルマ以外の乗り物は、リラックスするチャンス。寝てしまうのももちろんアリですが、旅が好きな人なら車窓からの景色をボヤーっと楽しむのもお好きなはず。そう、大事なのはこの「ボヤーッと」眺めることです。次から次へと流れる景色は変化し続けますから、アタマの中の霧が晴れていくような、そんな気持ちになれます。