助手席に座るのは好きではありません。

自分が運転する時に助手席から口を出されるのを何より嫌うため、何かの間違いで自分が助手席におさまった時は出来るだけ黙っています。でもそれだといかにもポケーっと乗ってるだけになり、何とも間抜け。最悪なのは「その運転はどうなのよ」って人が運転手の場合。ストレスだけが溜まります。それに、昔みたく運転席の「カレシ」と信号待ちのたびにイチャイチャ出来る年齢はとうに過ぎましたしね。

そんな私が唯一楽しい助手席がこの世にあります。それは、自分のクルマの助手席です!オホホホホ♪

 

自分のクルマを時々他の人に運転してもらうのはメリットだらけ。

まず、客観的に自分のクルマの状態を感じられることです。加減速の感じやエンジンの音。自分が運転中は常に様々なことに気を配らなければならないので、普段集中して確認出来ないようなことも確認出来ます。運転が自分より上手な人だと(もちろん、信頼出来る人にしか運転してもらいませんが)異音などがしないかチェックしてもらうことも出来ますし、自分では変かな?と思っていたことも「普通だよ」と言われれば納得します。

そして、景色を楽しめること。
助手席からの風景は運転席からとは違います。真横をずっと眺めることが出来るので、見晴らしのいい道路や夜景などもバッチリ堪能出来ます。なるほど、世の中の助手席女子たちはデートでこのような思いをしているのか。

男「ほら、次のコーナーを曲がると左側に東京タワーが見えるよ」
女「わー!ほんとだ綺麗!!」
という絵に描いたようなパッパラパーな展開が可能なんですね。笑っちゃいます。でもそれは一般論。私がこだわりたいのは「自分のクルマの助手席」であるということです。

普段からパーキングに停めて、クルマに戻ってくる時でも「何て美しいクルマなんだろう」と思いつつ運転席に乗り込むわけですが、「何て美しいクルマなんだろう」と思いつつ助手席に乗り込むと、いつもと少し感覚が違ってまた感慨深いものがあるのです。まるで住み慣れた自分の部屋の美しいソファに他人が寝そべっているような感じです。そのことによって、そのソファの良さを再発見出来たりするのと同じで、「自分の空間に他人が存在することによって見える別の美しい風景」がそこに実現するのです。

ちょっと運転に飽きてきたなぁ、という方は是非、信頼出来る人に自分のクルマを運転してもらってください。違う姿が見えてきて、自分のクルマに惚れ直せるのではないでしょうか。

 

「助手席のススメ」に2件のコメントがあります
  1. この道中どんな感じでいらっしゃったのかなぁと実は気になっておりました。笑

    私にアルファロメオを運転させてくれた同僚も少しは私を信用してくれているのかなぁと勝手に嬉しくもなりました。MTの車の運転に慣れている人の変速というのは自動車学校で習わない技があるのでどのようにやっているのか分かりかねますし、それだけに感心しますね。デュアルクラッチの変速よりスムーズに感じます。そしてブリッピングによってエンジンが唸るのもまた良いです。と書いているうちにMTの車が欲しくなってきますのでこの辺で。笑

    1. はい、助手席で我が愛車を満喫しながら行きましたよ。運転手をしてくださったあのお方は普段黄金のイメージなので、赤いクルマだと若干違和感がありましたけど。夜間でも足元が見える照明をつけて下さったのも同じお方ですが、ご自分の足元を照らされる時が来るとはその時は想像されなかったかもしれませんね・・・少なくとも、私が運転するゼンよりスムーズでしたよ。なぜだろう笑

      私の偏見によれば、クルマ好きが自分のクルマを「運転してもいいよ」って言うのは多少なりとも信頼しているからです。私は信頼していない人には口が裂けても運転はお願いしませんし。というか助手席に座らせるのも嫌です笑。車内に存在するのさえ嫌。
      ひろさんも、この世からMTが消滅しないうちに是非オーナーに!

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