クルマも引き算メイク

繰り返しお話していることですが、私は愛車に一目惚れして購入しました。今日も見惚れていました。

試乗前から心は決まっており、試乗の意味はまったくなかったと言ってもいいくらい。それはやっぱり見た目の要素が大きかったこと。
美しく華やかな赤(夜になると黒味がかったエロい赤になる不思議)、足元の引き締まった黒、コンパクトなのにグラマーなボディライン、無駄なものがない装備、そして5速マニュアルであるという、完璧なクルマとして(さらにフランス車であるということも)。

ですが・・・悲しいかなクルマも当然劣化してきます。消耗品も多々あります。惚れて買った愛車もあと4か月で初めての車検・・・

例えば自分で絵を描いていて「よし、これで完成だ!」と思っても(実際はあまりこのように気持ち良くカタがつくことはない)「うーん、あそこの色が」とか「やはりあれを消したほうがいいかな」とか、はっきり言ってキリがありません。メイクもそうです。てんこ盛りにすると逆効果だったり。でも、何もしないのもそれはそれで目もあてられない。

よく「引き算メイク」って言葉を聞きます。これは、全部を100%やるのではなくて、どこかにポイントを決めて後は控え目に、ということ。例えばリップを主役と決めたら、目の周りは色味を抑えるとか。逆に目の周りを色で遊ぶなら、口元はヌードにするとか。絵もそうやって引き算で考えることがあります。どのモチーフを一番見せたいのか。どの部分を見る人に伝えたいのか。

そしてクルマ。
冒頭で述べたように、はっきり言って私の愛車はその完璧な姿で私の前に現れ、今も完璧です。でもね、ちょっとだけ変えてみたくなってきた。では、どこを変えるか。やっぱり靴にこだわる私はホイールでしょう。今の純正ホイールも嫌いじゃありません。むしろシンプルで好きです。ですが、メイクだって季節や気分によって変えたりしたくなります。それと同じで足元だけ変えればまた雰囲気が変わるのではなかろうか、と。

でも、そう上手くはいきません。靴にしたって私が「履いてみたい!」と思うような商品は1年に1足あるかないか。今履いている靴も、妥協の末に買ったものが多いのです。ですがホイールは気楽な買い物ではないですし、クルマの第一印象を左右する大事なアイテム。こればっかりは妥協は無し!と意気込んでいても、私の愛車に適合するサイズが少ないため、実際はほとんど選択肢が無さそうな感じなのです。

理想は黒いホイールにさりげなくチラっと見える赤いワンポイント。ごっついシェイプではなく、エレガントなシェイプ。それに近い商品があっても適合サイズがありません。でも、どうしても足元にはこだわりたい。ルーテシアは素のラインが一番素敵だと思っているので、だからこそホイールもボディラインの印象を邪魔しない控え目な美しさを備えた商品を入れたい。脇役でありながらもドキっとするような。でも、多分そんなのは無い!唯一の救いは、すべて純正のままでも私は満足している、ということです。クルマは難しいですね。

ただでさえ「クルマを改変する」という意識が育っていないことに加えて、カリカリ仕様にするわけでもなし、ラブリーな装飾にしたいわけでもなし、現状でも満足していることを考えると半ば諦めモード。

ただ、最初に書いたようにクルマは劣化していく。だから、いずれ「交換」「修理」になるパーツは多々あるため、その時がチャンスかな、と。何をどうするとどうなるか。そのあたりの情報は、私が密かにルーテシアコンシェルジュと呼んでいる、同じクルマに乗る先輩方に相談しています。

ホイールコーティングも劣化する頃だし、そろそろせめてウインドウフィルムも考えるかな・・・