ドリンクホルダーはなくても

腰痛はだいぶ軽減されてきました。でも、一番辛いのは朝ベッドから起き上がる時と、愛車ルーテシアから降りる時。腰を痛めると座高のあるクルマのほうが楽なのだろうか?でもだからと言って私はそれを選ばない。選ぶはずがない。

会社が所有しているトラックに乗せてもらうことが1年に2度くらいありますが、まずトラックに上がれない。ちょっとしたアスレチック。降りる時は滑り台みたいにスルっと降りられましたけど。

乗り込む時に少しまだ痛みますが、ルーテシアの運転席に収まってしまえば、快適。何度も言ってきたことですが、シートがいいんですよ。気持ちいいくらい体が収まります。私の愛車ゼンはルーテシア4の兄弟の中でもベースグレード、何にもスペシャルがない(もちろん私にはすべてがスペシャルですが)クルマですが、シートは本当に素晴らしいと思っています。あの沈み込み具合が私に合っているのだと思います。それに、腰は非常に楽に感じます。

このシートだけでも、文化先進国のありかたを考えさせられます。運転するのは人間。長時間、体を預けていても疲れないシートは、いくつもあるドリンクホルダーより有益だと私は思っています。中途半端な室内収納もどうでもいいし、内装の色気の無さもどうでもいい。このシートに座ってこのクルマを運転出来る楽しささえあれば。こういうシートこそ小さなトラックとかに必要なんじゃないかな、とも思ったりします。ラグジュアリーなトラックは乗ったことないのでわかりませんが。

ヨーロッパの電車に乗られたことがある方ならおわかり頂けるかと思いますが、荷物スペースが設けられてますよね。ドイツの電車には自転車のイラストが描かれたスペースがありました。

ベルリン市内にて

一方、日本の電車、特に新幹線などの長距離特急の荷物スペースがほとんど無いに等しいのは納得出来ません。私が学校からの帰りによく利用する小田急ロマンスカーもそうです。画材が詰め込まれたスーツケースや緩衝材にくるまれた作品を持った地方巡業の旅人みたいな私にとっては、荷物スペースがないことによって逆に窮屈に。昔の日本人は荷物を持たなかった?風呂敷ひとつで何処へでも行けた?あるいは旅をしない人々だったのか?それとも、いかにたくさんの人数を詰め込むかが最優先されていたのか?

地元のタクシーも少しずつミニバン型が増えてきつつありますが、またセダン型が圧倒的に多いです。私は画材スーツケースや作品なんかを持ち帰る時はあえてバスに乗ります。セダン型のタクシーだとかえって面倒で。

だからと言って、じゃあ自分が乗り降りや荷物の収納に便利な背の高いクルマに乗るかと言ったらそれはまた全く別のお話。以前試乗したアバルト124スパイダーみたいに、車検証すらしまっとくスペースがないクルマくらいがちょうどいいのです。自分の体の収まり具合が良くて、運転すること自体が楽しいクルマなら。

 

「ドリンクホルダーはなくても」に2件のコメントがあります
  1. 古い電車の方が椅子の数を沢山取り付けている気がします。新しい電車は隅の方にスペースが設けられていたり。羽田空港に行くモノレールは荷物スペースが多いですね。今は自転車ラックが付いた電車もあるとか。海外ではラックでなくても通路に自転車を置いて良いとか(とても邪魔くさそう)。日本では自転車はバラして袋に入れて電車に乗りますが海外ではバラさずカバーせずそのままですからね。自転車で楽しみ安い環境が出来ていますね。

    1. 自転車に関しても日本は後進国のようですね。都市計画とか文化保存とかそういったことはヨーロッパに比べるとまだまだだと思います。
      古い電車と言えば、私は今の横並びシートよりボックスシートのほうが好きでしたね。一部まだ残っていますけど。
      成田エクスプレスなんかはさすがにスーツケース置き場がありますが、よくでっかいスーツケースをひきずっている外国人を見ると気の毒になります。

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