サイドブレーキの使い方

私のルーテシアにはサイドブレーキ(Parking brake)がある。

上にキュっと引いてロック、ボタンを押しながらスッとおろして解除するタイプだ。つまりこれ↓。

半端な小物スペースにはまっているのは大谷石のアロマストーンと、お気に入りの精油たち

サイドブレーキ、イマドキのクルマにもついてるんだろうか・・・最新事情がまったくわからない。足で踏むタイプのパーキングブレーキは以前レンタカーで経験したことがあるが。

ところでこのサイドブレーキ、上の画像でもわかる通り、助手席寄りに存在している。この「もともと左ハンドルの右ハンドル車」、私のルーテシアの場合はウインカーは言わずもがなハザードスイッチも左側だし、手動でドアロックを解除する時の鍵穴も助手席側のドアにある。まったく何の問題もない。ただ、国産車でも1速は一番遠いらしい・・・ホント?ナゼ??

というわけで、「もともと左ハンドルの右ハンドルのマニュアル車」に乗る私は、運転中は左手がなかなかに忙しいのである。シフト操作とウインカー操作だけでもかなり忙しい。例えば移動中にLINEの返信が打てないのは当たり前であるがゆえ、集合場所が突然変更になってもすぐには対処出来ない。メッセージが届いたことはわかるが、運転時は運転用の眼鏡を装着しているので近くの小さな文字が判別出来ないため、次の「長めの」赤信号でやっと確認することになる。不器用なのでペットボトルの蓋も走行中は開けられない。だから、長めの距離を走る時はストロータイプの飲み物を用意していく。私は愛煙家だが愛車の中で吸わない理由のひとつも、この「左手問題」があるからだ。

さてサイドブレーキに話を戻そう。

結論から言うと、愛車のサイドブレーキを握ると心がすごく落ち着く。
例えば。前を走るクルマと走行ペースが合わずに意にそぐわない減速をするシーンや、左折しようと減速してさあ曲がるぜって時に、歩行者信号が点滅しているにも関わらず若干遠くから渡ろうと走ってくる人を確認してしまったシーンなどに役立つ。つまりちょっと「うーむ」となった時に有効なのだ。サイドブレーキを引き上げるのではない(当たり前)。軽く握るだけ。なぜなら、助手席寄りに設置されているので自然な感じで左手を下ろした時に、すごーくいい位置にあるのだ。

触り心地は特に良くもないのだが、なぜか心が落ち着く。根元のほうから真ん中へんくらいまでを撫でている時もある。ちょっと変態気味かもしれない。頭が痛いとか腹減ったとかあいつムカつくとか車内で情緒不安定になった時に、私の心をそっと鎮めてくれる素晴らしい装置、それがサイドブレーキなのである。

この安っぽいプラスティックの触感が一役買ってると思うので、カバーをつけたりはしたくない。

とここまで書いて気づいたのだが、シフトノブを手のひらでナデナデしている時もある。これは赤信号で止まっている時(多くの場合はニュートラルに入れてある時)にやりがちだ。こっちは撫でていて気持ちイイ素材であることに加え、形状的にも撫でやすいからだと思う。しかし心が落ち着くということは、ない。

シフトノブもサイドブレーキもないクルマに乗ったら、私は何に癒されれば良いのだろう。