服よりも、靴を選んで買う時のほうがワクワクする。
そして、恐る恐る足を入れて初めの一歩を踏み出す時の高揚感は何度味わってもいいものだ。それがお気に入りの一足になるかどうかはこの時点ではまだわからないのだが。
私の愛車ルーテシアも初めて新しい靴に交換した。
靴すなわちタイヤだ。劣化と傷で、今思えば割と無残な姿になっていた(新品に替えた今だからわかる!)納車時から履いているコンチネンタル製から、ミシュラン製に履き替えてみた。
タイヤに詳しいわけではないし、様々な銘柄を比較したわけでもない。サイズから検索してみて、「とりあえずミシュランなら間違いないだろう」という安易過ぎる選択によって決まった。この点は、自分の靴とは大違いだ。もちろん、サマータイヤである。冬のタイヤは私が住む湘南では必要ない。もし雪が降っても乗らなければいいだけの話。
従来タイヤ交換とはディーラーとか量販店でやるものと思っていたが、朝のFMでCMを流しているオートウェイの宣伝文句「タイヤはネットで安く買う!オ~トウェイ」が耳から離れずに、まずはサイトをチェックしてみる。しかし私が望むミシュランの製品はなかった。
そこからいくつかタイヤ販売をしているサイトを巡り、最終的には楽天で目当ての品があったので、そこで購入。ホイールなどもついでに少し見てみたが、私は今のノーマルのホイールに満足しているし、カッコいいと思ってもサイズがない、というオチを何度も経験したせいで、かなり消極的になっている。
さて、あとはルーテシアの靴を履かせてくれる王子様的な人を探す。職場近くに最近出来たばかりの取り付け店を発見し、そこで予約をした。
何て簡単なんだ!!
タイヤは取り付け店へは送らず、まず勤務先に送ってもらった。新品のタイヤを観察したかったのと、匂いを嗅ぎたかったのと、厄除けをしたかったからだ。届いたタイヤはドイツ製で、誕生週は2419。この誕生週もクルマ友達から見方を教えてもらった。
久々にルーテシアのリアシートを倒してスペースを作り、タイヤを4本積んで取り付け店へ。作業自体はものの30分程度で終了。
靴が新しいと全体も良く見える。これは人間もクルマも同じだ。
特に私のルーテシアは赤×黒のコンビネーションで成り立っているような情熱的ルックスであるので、足元の黒が締まるとセクシーさが増すのである!!特にそれは夜間に魅力を如何なく発揮する。もっと早く取り替えてあげれば良かった。
ただ、古いタイヤは納車時から履いているものなので、この5年間弱の思い出、5万キロ分の思い出がすべて詰まっている。納車後ディーラーからぎこちない操作でヨタヨタ走って帰宅したこと、初めての高速道路、初めてのサーキット、初めてのツーリング、初めての山道、初めての・・・・と、あらゆる「初めて」を一緒に経験してきてくれた大事な靴だ。そして、毎日毎日、職場まで私を運んでくれた。会いたい人に会いに行き、見たいものを見に行き・・・感謝。そしてさようなら。タイヤのお別れだけでもこんなに悲しいのに、ルーテシア本体とお別れになる日はどうなってしまうのか、とまだ起きてもいないことを考えて気分が沈んでしまった。
しかしさすが新しい靴。
一週間ほど走ってみたが、曲がる時の安定感がこんなに違うとは!!音にすると「ぐりん」と曲がってくれるようになった。普通にまっすぐ走っている時も、どっしりと地面に吸い付いてくれている感じがする。「私のルーテシア生まれ変わったの?」くらいのフレッシュな気持ちになる。
新しい靴を履いた愛車を眺めながら、グフフとほくそ笑む。そして「やっぱりこのクルマは私に似合ってるよなぁ~」と再認識して、満足している。
こんばんは
タイヤ、ずいぶん長くもちましたね。初めてのタイヤ交換となるとかなりの変化を感じたことでしょう。
こちらは初めてのバッテリー交換を先日やりました(納車後5年弱、103000kmほど)。だいぶ弱っていたので生まれ変わったかのように感じました。メンテナンスは大事。改めて感じましたね。
ひろさんこんにちは。タイヤもちましたね・・・しかし実際はかなり劣化しており、たまたまトラブルなく走ってきてしまった、という実感です。
ひろさんとこは大台の10万キロ超えましたか。バッテリーのほうこそよくもちましたね!
タイヤは鈍感な私でもわかるくらいの違いがありました。相変わらず毎日楽しく走っています。