やたらと工事による車線規制が多い、夜間の首都高を走って来た。


2車線規制も多く、気を抜けない。走るクルマの数自体は多くはないが、所々で流れが滞る。と、トンネルに乾いた音が響き渡り、どうやら右後方のクルマのようだ。ライトの造形に見覚えがある。Z34クーペ。音からして改造車のようだ。規制により右車線に車線変更をする。ウインカーを出すとスペースを開けて入れてくれた。ありがとうZ!規制が終わって私は左側にいったん移るも、追い抜いて行くZを見て「ちょっとついて行ってみるか」と再び右車線へ。「待って〜」とアクセルペダルを踏み込んでみるも、あっという間にZは消え去った。Z34って速いのねぇ、って私も一応そうじゃん。でも、あんなに飛ばせませんよ。いいのいいの、私のはロードスターだしここは公道だから。

(ルーテシアの時は、自分のクルマのことを「ゼン」とグレード名で呼んでいた。他の人のルーテシアも「RS」とか「インテンス」とか呼んでいたけれど、型式で呼ぶ世界へついに私も仲間入りを果たし、ちょっと嬉しい!ロードスターは正式にはHZ34)

というわけで、初めてまともに高速道路を走行してみて。
往路は友達を乗せてオープン状態で走行。風は頭上を流れて行くのでそれほど今の季節は寒くない。首筋あたりはポジションや体格によっては冷えるかもしれない。サイドウインドウを閉めれば100km/hでも会話が出来ることが判明。ただしトンネル以外。オープン状態で突っ込むトンネル内の轟音ってちょっとクセになる。違う世界に迷い込んだ感覚というか、、、楽しい。


数年ぶりに大黒PAへ。
私がまだ学生の頃は大黒と言えばズンドコ車(未だにあの名称を知らない。でっかいスピーカー積んで、リアにペイントしてあるハイエースの改造車みたいなやつ)だったが、今は静かだ。時折、若い男の子たちが乗るプラモデルみたいなクルマが2、3台まとまって駐車している。趣味友達とそうやってクルマを前にしておしゃべりするの楽しいよね。いい年になっても、3時間くらいはすぐにたってしまうもの。

私のZはノーマルだが、品があるなぁ(Zになっても自画自賛)。佇んでいるだけでもストーリーが(ルーテシアの時も同じこと言ってた)。たぶん、佇まいが語るクルマが好きなのだと思う。私にとってはそれがあるクルマと無いクルマがあるのだ。

この子はノーマルのままでもいいと思う

クルマはお尻!というのは、ルーテシアもそうだった

復路は一人でクローズ走行。追い越しが楽。ガッツンとアクセルペダルを踏み込まずに頑張らなくてもスーッと追い越せる。100km/h前後の速度でも、60km/hくらいにしか感じない。後ろから押されるようなあの感覚は新しく、どっしりと地面に吸い付いている感じがする。ルーテシアの時の「なんか離陸しそう〜」という羽のような高揚感がない代わりに、この重さが与えてくれる安心感みたいなものがある。しかし、ホントに後方視認性は悪い。だいたいいつもリアガラス曇ってるし。それゆえ、やはりオープンにした時の視界クリアな感じは感動する。

新木場の坂はいつ走っても気持ちがいい。都会にダイブするみたいな感覚になれるので。でも下り坂だから、飛ばすクルマがとても多い。というか、どこの道路でもなぜあんなに背の高い軽は飛ばしているのだろうか。

横羽線からの金港ジャンクションからの横浜新道、というルートが大嫌いなので、帰りも湾岸線。ナビはしつこく横羽に私を行かせようとするけれど無視。確かに最短ルートではあるのだけれど、保土ヶ谷を始めあのあたりはどこも狭くてごっちゃごちゃだから、出来るだけ避けたいのだ。やっぱり何だかんだ言って、都会は県内も湾岸線が楽ちん。

でも、時代と共に失われていった楽しみもある。例えば湾岸線を途中下車して羽田空港へ寄り、その頃あったレストラン、キハチで飛行機を眺めながらカレーを食す楽しみ。もうなくなってしまった。最高のドライブ(デート)ルートだったのに。

まあそれはいいとして、高速走行は本当に楽!しかも疲れない!「クルマで道を走ってる感」がすごくあって、楽しい!Zのポテンシャルは全然出してあげられないけども、この余裕のある感じこそがポテンシャルの一部でもあると言えよう。

小さな峠道も走ってみたけど、ちょっと意識するとクイっと曲がってくれる。練習したら楽しくなるかもしれない。まだまだ車体サイズに慣れてないから狭い道は怖いけど。

今週末は圏央道を中心にもう少し距離を走る予定だ。

「あっ!Z34だ!」に2件のコメントがあります
  1. 100kmで会話出来るとはスポーツカーとは言え、高級車だけの事ありますよね。軽オープンは70kmでもよく聞こえないかも(笑)

    Zはドレスアップをエレガントにするのが難しそうだからノーマルが美しいと思います。

    1. リーパーさん
      会話は意識してちゃんと聞こうとするから、ってのもあると思いますが、音楽はさすがに厳しかったです。
      でも、あえて会話は必要ない気もしますね笑。オープンドライブを楽しんでいる時におしゃべりするのは野暮かもしれません。

      外観に関してはノーマルを保つつもりです。仰る通り、弄れば弄るほどエレガントとは真逆に行きそうで。

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