屋根の開かないZはただのZだ?

早口言葉みたい。Zの幌にトラブルが舞い降りて、現在、屋根の開かないZとなっている。ただのZどころか、クーペより重いので、重いZだ。

花粉もようやく落ち着いて来たし、お天気良い日も増えたので、屋根を開ける時間も少し増えてきた矢先。いつものように会社の駐車スペースにZを停め、幌のCLOSEスイッチを押したところ、何も反応が無い。嫌な予感がする。試しに窓を上げ下げしてみると、こちらはちゃんと動く。仕方ないのでいったんエンジンを切り、少し時間を置いて再びトライするも、結果は同じ。パネルには警告灯が点灯していた。

もしや、これは幌が閉まらないってこと!?

我が家の車庫には屋根がない。そもそも、屋根を持たないクルマの人たちはどうしてるの?スピダーとかセブンとかさ。ああ、あの人たちはすでに屋内ガレージ持ってるのが前提よね、などと頭の中を色々な思いがグルグルした。

まずいつものルノーDに電話。夕方持ち込むことになった。その間にもネットで情報を調べるも、さすがの「みんカラ」ですら情報がない。たまにあるのはZ33ロードスターの幌の修復ぐらい。ちがうちがーーーう!不安を胸に快晴の中をDに向かって走る。気持ちいいけど気持ち悪い。しかも車内では走行中ずっとピーーーーっという警告音が鳴りっぱなしだ。音楽の音量を少し上げる。周りのクルマからはバカっぽく見えたと思うが、緊急事態なのだから仕方ない。

屋根が閉まらないばかりか、トランクがロックされているのも不安だった。特に今すぐ必要なものは入っていないが、トランクが開かないと手動で幌を閉めるという方法が使えないからだ。Zの場合、トランクと幌を収納するスペースは独立しているのに(少なくとも外からはそう見える)、トランクまでロックされるのにはうろたえた。

ルノーDでは精一杯確認をしてくれたようだが、いくらニッサンとは言え限界があり、私の地元のニッサンDを紹介してくれた。再びオープンのまま疾走して、閉店時間ちょうどくらいに地元のDに滑り込んだ。

私の場合、人生で数多くのクルマを乗り換えてきたわけではないのだが、基本的にクルマは店じゃなく「人」から買うものだと思っている。だから、前のルーテシアはもちろん、その前のトヨタも、最初に出会った営業さんとフィーリングが合ったために「この人からクルマを買おう」と思えたのだった。今回初めて地元のニッサンDに入ったわけだが、ルノーから紹介して頂いた担当の方もとても感じの良い方で気が楽になった。ふと、そう言えばここは私がルーテシアを買う直前くらいまで、ルノーの看板もあった店だったことを思い出した。

(これまで出会った中で「この人からクルマを買いたくない」と思ったものの、強烈に面白い人だったのは某イタリア車Dの方。純粋に「絶対この人から買いたくないしもう会いたくない」と思ったのは某フランス車Dの方。なので、逆に言えばこれまで私が乗ってきたクルマは全員担当の方が素晴らしかったということなのだ)

さて、この店の前は通勤路だ。その道を店内から眺めるのは不思議な気持ちだった。Zを東京で買った時、もしルノーDが「Zもみますよ!」と言ってくれなかったら、私は地元のこの店に行こうと思っていた。だから、縁を作っておくのもいい気がした。

かわいそうな私のZは、まずロックされていたトランクを開けてもらい、手動で幌を閉めて頂いた。閉めた状態からスイッチを作動させてOPENにするのは正常だったそうだ。しかし、開けた状態からCLOSEにすると警告灯が点灯し、無反応になるということを確認したとのこと。それがどうしてそうなるのかはいくつかの原因が考えられるそうだが、さらに詳しい検査が必要になるということだった。ボウ?と呼ばれる部品が関係しているようだけど、棒?

とりあえず屋根が閉まったことで雨風はしのげる・・・ここは一旦持ち帰って、日を改めて入庫の予約をお願いすることにした。ちなみに、手動で幌を閉めるのは男2人でも結構大変だったということだった。幌って重いのね。。。そんなわけで、私のZは当分、ロードスターじゃないフェアレディZになった。屋根を開けて走っているマツダロードスターとかコペンを横目で見ながら、涙目になりそうなのをこらえている。

しかし、私のZは屋根が閉まっていても美しいフォルムをしている。ポイントはリア側の幌の傾斜だと思っている。ここが屋根から直角に近い角度で落ちているスタイルは何となく詰まり感があって素敵に見えない(某メルセデスとか)。私のZはゆるやかな角度がついて落ちており、それがトランクからリアにかけてのシルエットの流麗さに繋がっていると思う。

さて、ここからは余談。

ルノーDでの待ち時間にはいつもクルマ雑誌を読んでいるのだが、素晴らしい記事を発見して泣きそうになった。

ついでにメガーヌGT220(ハッチバック)に初めて興味を持った。MTに未練があるのだ、やはり。

「屋根の開かないZはただのZだ?」に4件のコメントがあります
  1. MEGANE GT 220!とても買いやすいお値段なのも見過ごせません。
    ずっとロードスター欲しいなと思っていますが屋根はべつに開けなくても良いと思ってる私なので、壊れていても問題ないなんてちょっと思ってしまいますが、やはり愛車は不具合なく元気でいてくれるに越したことはないですね。壊れた時には手動で開け閉めできる作りだと良いですね。

    1. ひろさん
      メガーヌならRSじゃないほうが私は好きなので、GT220惹かれます!
      Zが来た当初から、電動開閉が心もとない印象がしていました。案の定、という気持ちも実はあったのですが、
      現在も幌以外はすこぶる元気に走っているので、まあこのままでも・・・と思わないわけでもなく笑。
      やはり手動って最強ですよね!!

  2. 電動オープンで閉まらなくなるとは恐怖のトラブルでしたね。高級オープンは幌に耐候性と遮音性を持たせる為に重くなってるので、いざというときも手動でというレベルじゃなさそうです。愛車に故障があるとモヤモヤ溜まると思いますが早期解決すると良いですね。

    1. リーパーさん
      ホント恐怖でしたよ・・・とりあえず閉まって良かったですけど、原因を突き止めるのはそう簡単じゃなさそうです。
      分解作業が必要になると相当な日数を預けなければならなくなり、クルマ無しの生活に突入しますし、
      保障に入ってるとは言えどこまでやってもらえるのか不透明なまま、Dからの連絡待ちです。
      最悪、屋根は開かない前提で乗り続けるしかないかも!?

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