服や化粧やクルマは誰のためでもない

先日、私は某コスメブランドのイベントに招待して頂き、ブランド専属メイクアップアーティストにメイクしてもらう、という滅多にない機会に恵まれました。そのため、自宅から横浜までほぼすっぴんで行くという暴挙に出なければなりませんでしたけど、まぁ別に誰も見ないしね。

せっかくプロのアーティストにメイクしてもらうのだから、あえて私からリクエストは出さず、すべてお任せしました。ひとつだけ「色を使うことにまったく抵抗はない」ということだけお伝えして。何せ、「ブラウン調でお願いします」というリクエストが多いのだそうだ。もったいない。仕事柄、色の効いたメイクが出来なくとも、こういう時は別の自分の顔を見つけるチャンスだと私は思うのですが。

アイデアもすべてアーティストさんにお任せ。次から次へと出てくるカラーアイテムと色の組み合わせに心がざわざわしっぱなし。テクも教わったりして、充実した45分でした。出来上がった顔は公開しませんが笑、「なるほどー、こういう表現もあるのか」と納得の出来でした。

化粧なんざ所詮自分のためです。だから「男性受けがいいメイク」とか「若く見えるメイク」とか他人目線に合わせたって少しも楽しくないし、そもそも興味がない。

同じことが服とかクルマとかにも言えます。
ちょっと前に「ブラック校則」の話題がありました。下着は白指定とかいう謎の校則で、下着屋さんが「ちょっと待って。白が一番透けて見えるんですよ」という現実を画像付きで検証しておられましたね。下着の色までなぜ指定されなければならないのか。誰が何を根拠にそう決めたのか。気持ち悪いな、と思っていたところに下記のコラムを読んでスッとしたのですが。

例えばよく「勝負下着」って言いますが、あれも「こんな下着なら彼が喜んでくれるかも」という奉仕タイプと、「この下着をつけた私は最強」という自分中心タイプがあると思うのですが、多分日本の女性の半分以上は前者なのではないでしょうか。「髪を切りたいけど彼が長いほうが好きだから・・・」みたいなパターンね。

若い頃、暗い色味の下着をつけていたら相手の男に「なんか遊び慣れてるみたいでいやだなー」と言われたことがあります(笑)。何という固定観念。何という想像力の無さ。は?私はあなたのために着てるんじゃないし。白やピンクがいいならそういう相手を探しな、いうことを「やんわり」返したことを記憶しています。結果どうなったかと言うと、その相手とは5年くらい続いたのかなぁ。今思い出してもむしゃくしゃする超コンサバ野郎でしたが、彼が買ってくれたタグ・ホイヤーは時を止めたまま、動かないのにまだ捨てられずにいます。そのずっと後、別の人からもらったブライトリングは最初に査定してくれた店にとっとと売り払ったのに。

クルマもです。世間にあふれている「彼女に乗って欲しいクルマ」とか「彼氏に乗って欲しいクルマ」とか、だから何。何で他人の目を気にしたクルマ選びをしなければならないのか。まぁバブル世代は「モテる」ためのツールだったのかもしれませんから、そのような理由もありだったのかもしれませんけど。
私は個人的に背の高いクルマは好きじゃありませんが、もし好きになった人がそんな背の高いクルマに乗っていたとして、「僕はこのクルマがとても好きでね、なぜなら・・・」と語り始めたら好感度爆上げになると思います、多分。(燃費がいいから、とか言われたら興ざめするかもですが)

相手を自分の思い描く枠にはめようとした瞬間から、多くの崩壊が始まるものです。アダムとリリス。アダムと言えばイヴですが、アダムにはイヴの前にリリスという妻がいたそうです。このリリス、悪女としてひどい言われようですが、私からすればむしろアダムがダメ男としか思えません。女性なら誰でもリリスを心の中に飼っていると私は思っています。表に出ようと出まいとね。

タイトル画像はジョン・コリア画「リリス」。不穏で官能的。好きです。

女性はどうしても男性の影響を人生に受けてしまうものですが、これから先は男性に限らず余分なものに影響されない生き方をしていきたい、

とメイクしてもらいながら考えていたのでした。
ちなみに使用アイテムのうちの半分くらいをついつい買ってしまいました。それがこのイベントの主目的ではありますが、後悔はありません。

さあて、次は体を元に戻さなくては。

 

 

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服や化粧やクルマは誰のためでもない” への2件のフィードバック

  1. DRIVER "A" のコメント:

    広告、キャッチコピー、メディアの見出し・・・それをそのまま鵜呑みにして選択している人の多さよ。これだけ情報が溢れている時代に、自分自身の選択眼を持たないのはどうかと思いますが、昔はもっともっと広告が幅をきかせていたのでしょう。いや、今でも本質は大して変わっていない気がしますね。化粧品で言うところの「愛されリップ」とかがバカ売れしたりしてるわけです。

    わかります、Fugupedia先生がもしそのようなクルマの選択をしていたなら、現在の愛車には辿り着いていないでしょうから。

  2. Fugupedia のコメント:

    結局は広告なんですよね。消費行動を誘導する手段として、(本当かどうかはさておいて)異性の希望というよく分からないものを使って誘導するという。
    それが昔は有効だったのかもしれませんし、関係無くただ売れていたのかもしれません。私はそんなことは微塵も考えずに車を選んで来ましたが…

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