旅の事前課題

今年は京都だ大阪だ奈良だパリだ台湾だと、色々出掛けてきた。関西方面はすべて授業のためであったが、今回は広島県尾道市へ単位ゲットのために赴く。とは言いつつ、私にとって尾道は「歩くだけで幸せになれる町」であり、その点はパリと共通点がある。

詳しい記事は帰って来てから書くとして、どこへ行くにも必ず事前に調査する事項がひとつだけある。

「そこに煙草が吸える場所はあるのか?」

パリはすべての路上とカフェのテラス席で好きなだけ吸えた。場所によってはゴミ箱に灰皿が据え付けの物もある。台北は基本的に建物の中とか中心部はNGであったが、少し裏通りに入ればランニングのおっさん達がプカプカ吸ってるので、便乗することが出来た。

翻って国内。ついに大学構内も喫煙所が移動され、階段をかなり上がった山の中腹くらいに設置された(あるだけマシ)。息が上がった状態で灰皿に辿り着くというのは、意味深である。知人は登山中に苦しくなると「もう煙草やめるぞ!」と一度は決心するも、上り切ったところでやはり「最高の一服」を味わうとやめられないと言っていた。私は逆で身体的に苦しい時ほど「ああ、今すぐ一服したい」と思う・・・

街をぶらぶら歩いていて喫茶店やカフェを見つけた時、外から確認するのはテーブルに灰皿があるか、煙草を吸っている人がいるかどうか、である。メニュー以前にそこが問題だ。めでたく喫煙出来る店なら、私の「吸える店リスト」に加えられる。

初めて行く場所は、まずホテルで吸えるかどうかを確認し、吸えても吸えなくても周囲に吸える店はあるのか、ということを調べ上げる。レストランでは吸えなくても構わない。ただし、その後確実に吸える店に移動出来ることが条件だ。

ただ、店情報が古い場合もあるので、結局は現地で最終確認になるのだけれど。

ホテル周辺の喫茶店、レストラン、カフェをGoogleマップで探し、その店の食べログなんかをチェックし、喫煙可/不可を確認。そして、出来れば店内写真や料理写真で灰皿が写り込んでいないかまで見る。

これまでの経験から、明るくてこぎれいなイマドキのお洒落系カフェはほとんど喫煙不可だ。ごくたまに分煙している店もあるにはあるが、若い女子グループまたは主婦グループがキャッキャしているような店は一瞥しただけで敬遠する。

逆に確実なのが、昭和の生き残りのような暗い喫茶店。落ち着くし、どの町にも1軒は必ずあるので多少遠くても行く。例外的に京都のエレファントファクトリーみたいなスタイリッシュな店もあるが、ごく少数。あそこの珈琲の解説には「煙草にも良く合う」なんて書いてあったりして、好感度120%だ。

もし何も無い場合は、駅にあるようなチェーン店系列しか選択肢がない。「あるだけマシ」くらいに思わなくてはならない。いくら愛煙家と言えど、喫煙禁止の場所でまで吸うほどモラルがないわけではない。だいたい、一服したい時は心身ともにゆっくりしたい。出来れば美味しい珈琲とともに。

友達に「飛行機とか平気なの?」「車内では吸わないのが不思議」と言われるが、まず「これから14時間吸えません」という状況では潔く煙草のことは忘れる。その代り、空港に到着するいなや、目を皿のようにしてフラフラしながら喫煙所を探すのだ。車内では運転するのに危険だから、という理由が一番で、我慢出来なくなったらコンビニやサーヴィスエリアに寄ればいい。最悪、プルームテックの出番で凌げるし。

新幹線は以前書いたように、出来るだけ喫煙車両のついた700系を使うようにしている。前々回くらいだったか、真後ろの席に親子連れが座っていた。きっと普通の車両が満席だったのであろう。煙草を吸える店でも隣に子供がいたら基本的に吸わない私でも(子供が帰るまで粘り強く待つ)、この時ばかりは「ごめん!私は煙草を吸うためにこの席を買った。だから吸わせてもらいます」という気持ちであった。彼らは熱海で下車したので安堵したが。

尾道は、前回の訪問ですでに「尾道浪漫珈琲」で吸えることを確認している。だから、ホテルも近くにした。しかし、時にBプランCプランまで必要になる場合もあるので、出来だけ情報収集をし、Googleマップ上にマーキングしておく。これが私の旅の事前課題である。ストレス解消のために吸うのではない。美味しい一服を追求し続けたい。

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カテゴリー: LIFE