THEホームシック

連休初期のお話。

スクーリングで京都に赴く予定も、遠隔スクーリングになってしまった。しかし気分転換も兼ねてとりあえず京都へ行き、ホテルでスクーリングを受講、という計画にした。

しかし・・・

賑わいのない京都ほど寂しいものはない。

さらに追い打ちをかけるように、今回の宿は御所の西側。この窓景を見ながら2日間缶詰とか拷問ではなかろうか。

せめて三条あたりの賑やかなエリアにしておけば、外を散歩したりする気になれたかもしれない。でもどっちみち店も閉まっていただろうし、とにかく今回京都まで来たのは間違っていた。

ホテルから歩いて行けそうだったので晴明神社に参拝。今回京都でやったのはこれだけ。

実は、京都に着いてホテルにチェックインした時から、「湘南に帰りたい」とメソメソしていた。いや、小田原から新幹線に乗り込んだ時から後ろ髪を引かれていたのだけど。

海外に長期間滞在しても、これまでホームシックというのとは無縁だった。それがどういうことだろう。たかだか国内の移動であるのに、これほどまでに地元へ帰りたいと思い詰めるのは。スクーリングは無事に受講出来たが、気分的には最悪だった。ようやく湘南へ戻って来られた時は本当に安堵した。

そりゃ京都も好きだけど、活気のない京都は意外にも寂しく、陰鬱な気持ちになる。今回は缶詰だったから余計にそうだ。駅の土産物屋も、自由自在に動き回れるほど余裕がある。最後に京都に来たのは2020年1月だった。

やっぱり地元、湘南が好きなのだ。ということを自分でもびっくりするくらい痛感したので、今回の京都行も意味はあったのかもしれない。でも、やっぱり失敗だった。ホテルのビーフカレーが美味しかったことくらいが良かったことかな。

まもなく北斎の映画が公開される。昨年から楽しみにしていた。北斎の変態ぶりがどこまで描かれているかわからないが、皆さんにもお薦めしたい。

恐らく世界でもっとも有名な日本の絵『神奈川沖浪裏』は湘南民にとって「ふるさと」を表す心象風景そのもの。私も大好きな作品。会社から徒歩数分で同じような風景が見られる。逆を振り返れば江の島がシルエットで浮かびあがっている。今の私の幹となっている「ふるさと」の風景。

もう当分、京都へ行く予定はなさそうだ。