悩み多き、お洒落

完成度が高過ぎて

我が愛車ルーテシアの完成度はほぼ100パーセントだと思っています。唯一気に入らなかったアンテナも、納車時にフィンタイプに替えてもらいましたので、スタイリングにおいて不満はありません。まして、走りに関してはまだまだ入門者な上、比較対象がないので変えたい点も思いつかず。

となるとやはり外観のデコレーション、またはカスタマイズ、またはドレスアップ・・・になります。私の理想はオリジナリティを出しつつも目立たないドレスアップ。裏地にお金を掛けた江戸の粋な旦那のごとく、あるいは見えない下着にこだわるセクシィな女性のごとく。とは言え、自分で出来ることには限りがあります。そもそも、ルーテシア自体のパーツが少な過ぎますし、どうにかして汎用品を上手く使いこなさなければならない。そんなアイデアや技法は先輩方に学べば良いのですが、同じルーテシアでもRSグレードは様々なチョイスが可能で、専門のショップさんまであります。かたやルーテシアはまだまだ情報が少なくて。

何でもいいってわけじゃない

目にしただけで生理的嫌悪を感じるカスタマイズが2つほどあります。タイヤがボディに対してハの字に装着されているクルマです。キャンバー角、と言うらしいですが、もう見ただけで視線を逸らしてしまう。箱型のクルマにあのタイヤの角度は、なんかこう、ものすごく「無理やり力でねじ伏せている」ような歪んだ印象を与えられ、目にしただけでゾッとします。視覚的に「不自然に歪ませている」感のあるモノを、私の感覚は拒絶します。どんなメリットがあったとしても、見た目だけで嫌いです。まあ、他人のクルマだからどうでもいいんですけど、嫌なものを見てしまった、と思ってしまう。もうひとつは危険極まりない光るクルマ。クルマごと電飾した「ひとりエレクトリカルパレード」みたいな軽自動車をたまに見かけます。夜の道路の視界確保において、厄介です。少なくとも前者のハの字族は他人には迷惑をかけてませんが、この光るクルマは周囲のクルマにとっては決して遭遇して嬉しいものじゃないように思うんですけどね。

我が愛車はあまり出会わない車種ではありますが、数台集まった時に一目で「私の!」とわかるオリジナリティを加えたい。でも、やれることは限られているし、やってみて失敗になるかもしれない。何よりもまずアイデアがなかなか湧いてこない。もうすでにスタイリングが完成されていて、それに惚れ込んで買ったクルマだからだと思います。特にボディカラーのルージュフラムMという色は私の宝物。この色を邪魔するようなことはしたくない。だから、黒いパーツは本当はすべてマットブラックに変えたいと思っています。盛るのではなく、引く。どうしたらこの特別な赤がより一層引き立つか。それを基本に変えていきたいとは思っていますが、ノーマルが完璧過ぎてなかなか進みません。

 

女子的なものは断固拒否

所謂女子的可愛さが苦手なので、お花のハンドルカバーとかキャラグッズとかキラキラ装飾はとんでもないのです。クルマにとってどうだから、と言うより、ただ単に好みの問題です。愛車の室内もプラスチッキーですけどあんまり気にならないんですよね。運転席からもボディカラーのルージュフラムがチラ見えするので、それでかなり満足度が高い。ただ、生産時期が遅いルーテシアゼンは室内のメッキ部分も艶消し仕上げになっているので、それは羨ましく思います。

赤いボディが主役。すべてのカスタマイズはその赤を引き立てるため。という基本が難し過ぎて、まだまだ「世界で一台の私の愛車」には程遠い状態だけれど、出来そうなことから手を着けていければ。