クルマで巡らない『クレア・タブレ展』

今年は肖像画や自画像をメインとする展覧会と聞けば出かけていた。特に自画像は振り返ると、やはり東京藝術大学の自画像コレクションが圧倒的であったし、無言館で見入った戦没美大生の作品、トップアーティストである森村泰昌氏もとても良かった。肖像画は先々週に表参道のギャラリーで見た現代作家の作品も悪くなかった(作品は悪くなかったのだが環境が良くなかったので記事にはしていない)。

今年最後(だと思われる)自画像コレクションは、アメリカで活動しているフランス人アーティストのクレア・タブレ。彼女がCOVID-19によるロックダウン中に描いた自画像の作品群。

場所は六本木のペロタン東京。初めて訪れたが、私好きです、こういうギャラリー。居心地がとても良かった。

アーティストがロックダウンにより外出出来なくなり、自分を描いた、という趣旨らしいのだが、こうして作品として成り立つというのはやはりすごい。彼女の画集を見ると、普段から人物画を中心に描いているようだ。

やはり大きなサイズはそれだけで見栄えする。画面からは幸福感とか充実感とかは一切伝わって来ない。かと言って怒りや悲しみもそこにはない。ただ淡々としている。とてもニュートラルな印象を受けた。

縞縞のガウンが印象的。

「私」を描く、とはどういうことなのか。
それを早く私も知りたいし理解してみたい。

私のお気に入りの3幅シリーズ。フードを被る流行りはビリー・アイリッシュから?

これは果たして本画なのだろうか?習作に見えなくもない。3幅セットの絵画というものに私は何故か心惹かれる。雪月花などもそう。

このギャラリーにはショップもあり、現代作家の画集や雑貨などが売られている。

ということで、気に入った作品を自宅に連れて帰ってきた。

正面を向いた作品が本当は欲しかったが商品化されておらず。

ポスターでなく、いつか本物の絵をこんなギャラリーで買ってみたい。

その後、六本木ヒルズまで歩いて、久々にグルメバーガーを食す。
やはり人が少ない。閑散の一歩手前だ。六本木ヒルズは必ず迷子になるので好きではないのだが、森美術館などアートスポットもあるので年に1、2回は来ている。けやき坂で青白い寒々しいイルミネーションが始まっていたが、イルミ嫌いの私は写真も撮らなかった。

パイナップルベーコンチーズバーガー。ちなみにレタスは先に外して食べる。賛否両論あるバイナップルだが、私は肉と一緒に食べるのは好きなほう。ピザに入っているのも好きだ。

この店は違う店だが、もし皆さんのお近くにCarl’s Jrというハンバーガー店があったら、そこでアンガスバーガーを食べてみて欲しい。今まで私が食べたハンバーガーの中で、もっともアメリカを思い出す味=アメリカで食べている気分になれる。シェイクシャックはどうも満足度が低い。あれならマックでじゅうぶんだ(個人の感想)。

今年最後の展覧会は、ガラッと世界が変わって河鍋暁斎になりそうな予感がする・・・