「女のためのクルマ」に怒る女たち

怒られたセアト

昨年9月の記事ですが、ちょっと面白かったので。

そもそもスペインに自動車メーカーがあったとは今日まで知りませんでした。すみません無知で。

コスモポリタンという女性誌はずいぶん前に日本版もありました。お洒落、と言うより実用的な雑誌と言えば良いのでしょうか。日経ウーマンとELLEを足して2で割った感じのイメージです。

セアトという自動車メーカーが、そのコスモポリタン誌とコラボして開発した「女性のため」のクルマに批判が噴出した、という内容ですね。
ひとつ確実なことがあるとすれば、こんな批判は恐らく日本では噴出しないだろう、ということです。だって、国内のどこのメーカーも明らかに女性をターゲットとしたクルマを出してますし、女性に使い勝手がいいことをむしろアピールしまくっているではないですか。ちょっと検索しただけでも「女性とクルマ」は「可愛い」のオンパレード。

 

「可愛い」と「おしゃれ」は鉄板

 

女性は女性という言葉に敏感

これが海外だと逆効果なところが何とも面白くて。「アイライナーヘッドライト」くらい許してあげなよ、と思うんですが、「女性のための」と謳ってしまったところが失策だったのかもしれませんね。確認センサーは別に男女関係ないですし、ハンドバッグ掛けも微妙・・・。ドリンクホルダー好きな日本人になら喜ばれたかも。「自信に満ちて自立したアクティブな若い女性のお出かけにぴったり」というのも、日本とは違い、自信に満ちて自立したアクティブな若い女性は「女性のための」クルマをわざわざ選ばないだろう、という点で違和感はあります。
「土壇場の着替え」も、一体どんなシチュエーションを想定しているのか気になるところですが・・・ちょっと笑えますね。

日本の女性マーケットは世界から見ると確かに独特。これはクルマだけでなく全般に言えることですけれど。でも、日本の女性文化ならではの良さもたくさんあると思うんです。そんな私も一般的な「可愛い」は大の苦手というかむしろ嫌いなんですけど、それは個人の嗜好の問題であり、別に自動車メーカーが女性のためのクルマを出しても乗りたい人は乗ればいい、と思います。あるいはもちろん男性が乗っても構わないと思います。そういう意味ではこの記事の最後に書かれている記者の言葉

「良いデザインは良いデザイン。それは性別を超え、誰もがひと目見ればわかる」

が、大正解なのではないでしょうか。

 

愛車ルーテシアの場合

私が愛車ルーテシアと出会ったのも女性誌でしたが、わざわざ「女性」を前面には出していませんでした。そりゃそうです。女性誌に広告があるということは当然女性「も」ターゲットにしているということですから。それに、広告からの第一印象は「可愛い」ではなく「美しい」でしたし、実際に私が知っているルーテシアにお乗りの方々は9割が男性です。その事実を鑑みても、やっぱり良いデザイン(そして中身も)は性別を超えるのだということが実感として理解出来ます。

そう言えば、海外から見ると日本の「女性専用車両」ってやつは、男性差別として問題視されているようですね。私はあの車両で醜悪な体験をしたのでもう2度と乗りたくありませんが。

 

すっごい既視感・・・SEATのウェブサイトより。

 

ちなみに件のSEAT Mii コスモポリタンモデル、5速MTのようです。5速MT車を「女性のためのクルマ」として堂々と謳うところもまた日本と違い、その点だけは何だか妙に嬉しいです。

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