クルマを褒めてもらえると、嬉しい
先日、クルマ好きの友達(男)がノーマルのスポーツ車に乗る女性をコンビニで見かけたそうです。友達は「そのクルマ、かっこいいですね!」と心から話しかけたかったみたいですが、相手も急ぎ足だったようで話しかけられなかったとか。
こだわりを持って選んだ自分のクルマを褒められるのはとても嬉しいはず(自分のクルマだったと仮定して、ですが)。私もそうです。「クルマ、綺麗ですねぇ」「ルノーですか!いいですね」なんて言われた日には、もう顔がにやけて止まりません。謙遜なんかするはずもなく「ありがとうございます、大好きなクルマなんです」とノロケます。だって正直、例えば私自身を褒められるよりずっと嬉しいのですから。
私も素敵なクルマを偶然見かけたら、「素敵なおクルマに乗られてますね」「かっこいいですねー」と正直に伝えたいといつも思っています。
ですが・・・未だにそんな状況になったことがありません。なぜなら、そういうクルマに巡り合わないからです。すれ違うことはあれど、コンビニやガススタンドで隣に停めたとか、サービスエリアで2台先に停まっていたとか、そういうシーンに巡り合わないのです。
短時間でこちらの気持ちを伝えるには?
以前、都会の歩道を歩いていると白いルーテシアRSが信号待ちをしていたことがありました。ドライバーさんは知らない方でしたけど、私の大好物のルーテシアです。近づいて行っていきなり声を掛けるのもあちらには恐怖だと思うので、歩くスピードを落として視線で「かっこいいですね!」という気持ちをアピールしたくニヤニヤしながらガン見していたのですが、ドライバーさんと目が合うと、思いっきり怪訝な顔をされました。そりゃそうですよね。そこで少しでも「俺のクルマってそんなカッコいい?」って思ってもらえたら嬉しいのですけど、怪しまれて終わりです。
そのことを友達に話したところ、「ガン見しながらニヤニヤしたら警戒するに決まってんじゃん」と一蹴。じゃあどうしたらいいのか聞いてみると、「クルマを指さしてニコっとするとか、クルマを指さして、サムアップするとかならわかるんじゃない?」との答えが。確かにそうですね。「ウインクはダメ?」と聞いたら「ここは日本だから引かれるだろ」とまた一蹴。
あなたのクルマを注目しているんだ、ということを表現しないと、「え、オレ? え、誰か知ってる人?」という戸惑いを与えることになりますから、こちらの気持ちも伝わらない。ただの変な奴で終わってしまう。それがわかって以来、素敵なクルマがいたら是非実践しようと思っているのですが、全然いない。
カッコいいな、素敵だな、美しいな、というクルマがいたら、じろじろ眺めるのではなくニヤニヤ眺めましょう。ドライバーさんと目が合ったら、「いいね!」です。これをされて嫌な気持ちになる人は多分いないはず・・・少なくとも、私はそうされたらとっても嬉しいです。