レースの前後は待ち時間・・・

フランスのあの地と言えば

世界ラリー選手権をテレビで少しだけ観戦した時のこと。美しい風景と美しく曲がっていくクルマの軌跡にわくわくしながら観ていましたが、一番驚いたのは現在でもコ・ドライバーがペンとノートを持っていたことです。そこだけ妙にアナログチックで印象に残りました。タブレットではなく、確かに紙のノートに見えましたが・・・あれは紙とペン?

これまでこのカテゴリでは、ある意味クルマは脇役というか小道具的要素が多かったのですが、今回は純クルマ映画です。以前書いた「男と女」も主人公がレーサーでル・マンやらモンテカルロラリーやら出て来ましたけど、あれはあくまでサイドストーリー的な位置付けでした。

「クルマ好きの間では有名な」という枕詞付きで、いつも助けてもらっているFugupediaより貸してもらって鑑賞。

 

自称他称「クルマ好き」な皆さんはもうおわかりですね。

栄光のル・マン (原題 LE MANS 1971年 アメリカ)

 

無駄のない展開がいい

皆さんには説明不要でしょう。まず最初に私が「素敵」と気になったのは音楽。クレジットを確認したらミシェル・ルグランではないですか。シェルブールの雨傘、ロシュフォールの恋人たち、愛と哀しみのボレロなどなど。

出だしはスタイリッシュな映像のドキュメンタリータッチで、セリフもほとんどありません。「真夏の夜のジャズ」や「ウッドストック」のような音楽ドキュメンタリー映画を思い起こさせます。主人公のポルシェのドライバー、デレニーも寡黙な男。ル・マン24時間というレースについては皆さんのほうがよくご存知でしょうから割愛しますが、どうやらこの男も過去のレースでアクシデントを経験しています。そして相手ドライバーが事故死。その事故死したドライバーの奥さんだった女性が絶妙なタイミングでチラチラ画面に出てきます。気まずい空気とともに。ここにウェットなドラマを入れて来なかったところが映画としての完成度を上げているように思いました。

「男と女」では、ドライバーは重症で死んではいないけど、奥さんがストレスから自殺したという設定で、それを思えばこの奥さんはちゃんと生きてます。そして「どうしてここへ来た?」というデレニーの問いに、「自分のためにここへ来た」と淡々と答えるのです。

人間の言葉、つまり感情的なセリフをほとんど排除したがために、クルマの音がずっと耳に残りますね。この映画を観て何よりも感じたのは、クルマの良さとは人間が設計して造って動かすことなのではないか、ということです。今は自動運転とかが叫ばれていますけど、この映画の頃はまだ「人間が動かしている」感じがとても伝わってきて、そこに私は心を揺さぶられました。走行データを伝えるのも人と人です。人がいて、メカがあって、また人がいる。

時折挟まれる遊園地の映像が(サーキットに遊園地が併設してあるのは世界標準なのか?)レースとの対比となって、まるで白昼夢のようです。安っぽい電飾と仕掛けで動く遊園地と、死神が横ですぐにでも微笑むレースとの「こちら側」と「あちら側」の世界が共存している奇妙な空間。

特にドラマが起こるわけでもなく(アクシデントは起こりますが)、それがかえって淡々としたレースの映像とあいまって、ドライな映画となっています。これは男の人は好きかもですね。ベタベタしてないですから。

 

不思議な2枚目?

主演のスティーヴ・マックィーン。どうもサル顔で苦手なのですが、往年のマックィーンファンである母親に言わせれば「見ているうちにだんだん2枚目に見えてくるから不思議なのよ」とのこと笑。確かにメット越しの顔はカッコいい。んー、でもwith メットだと男性は誰でもカッコいいんですけどね。彼が使用しているメットはBELLでしょうか?だとしたら私のとお揃いです♪

 

メインはポルシェでしたが、私はライバルのフェラーリのほうが個人的には好みです。赤いものに弱いもので。

 

 

そう言えば主人公のレーシングスーツに「HEUER」。
まだTAGではないんですね。私もぶっ壊れたままのタグ・ホイヤー持ってます。腕時計をする習慣がないのでガラクタと化しています。でも、なぜか手放す気になれなくて。ブライトリングはそそくさと売ったのに(女が腕時計を売る時とは・・・決まってますよね)。余談でした。

皆さんのほうがずっと詳しい映画でしょうが私は初見だったため、色々と楽しめました。生まれる前の映画ですが、いつの世もカーレースは人々の心をとらえて離さないのですね。クルマにそれほど興味のない人でも、その映像と音楽と渋いマックィーンでじゅうぶん楽しめると思います。私はレースを観に行きたくなりました。サウンドと匂いを体験するだけでもワクワクしそうです。

次回は・・・これまたクルマ映画の予定です。

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レースの前後は待ち時間・・・” への2件のフィードバック

  1. DRIVER "A" のコメント:

    hiroさん、おはようございます。

    機会がありましたら是非ご覧になってください。クルマの音以外は静かな映画ですし、お気に召されると思いますよ!

    そうですね、間近で観られたら楽しいのだろうなと思いますね。熱海とか道路を封鎖して偽モナコGPみたいなのをやればいいのに(笑)。
    日本はまだまだ(というかすでに衰退している?)レースを楽しむという感覚が欧州に比べると限定的なのだと思います。

    やっぱり紙とペンなんですね。なんかホッとしますね、人間らしくて。

  2. hiro lutecoco のコメント:

    こんばんは

    面白そうな映画です。知らなかったですよ~。

    国内でもラリー競技が生で見られたら良いのですがなかなか難しいです。福岡で少しだけ見ることが出来ました。関東だと群馬の恋嬬でやっているそうです。そこまで行っても走行している様子を見るのは難しいのかもしれません。

    ペースノートが未だ紙なのは結局は信頼性かなぁと思います。

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