海外ドラマでリハビリ

普段テレビは観ないのだが、AmazonプライムとかNetflixとか今では気楽に映画や海外ドラマを堪能出来るメディアが揃っている。英語圏のドラマは、古くは「フルハウス」や「ER」、「セックス・アンド・ザ・シティ」などを鑑賞してきたが、現在は「NCIS ネイビー犯罪捜査班」を鑑賞中。中華ドラマも清朝宮廷モノなら好きだ。

私の英語レベルは、英語圏で普通に暮らすのは問題ない。しかし「会話」から入ったために長文読解が大の苦手だ。ミシガンの高校で学んでいた頃にシェイクスピアの原文を読むという授業があり、辞書片手に泣きながら取り組み、それがトラウマに笑。過去に受けたTOEICのスコアがそれほど良くないのも、後半の長文読解を飛ばすかタイムアウトで解いていないからだ。同じ理由から英字新聞なども苦手である。

現在はイスラエルの取引先とやり取りがあるくらいで、以前の職場のように外国人の中で仕事するという環境にはない。使わないと忘れる・・・いや、もうかなり忘れている気がする・・・「えっと、あの言い方何だっけ?」という瞬間がよくある。

一方で、フランス語中国語イタリア語は完全に旅行者レベルでしかない。

その昔、某英会話スクールで受付のアルバイトをしていた時、入会希望者の理由は様々だった。
「映画を字幕なしで観られるようになりたくて」
「留学を考えているので」
「仕事で英会話を使うことになりそうなので」などなど。
私は粛々と入会を勧めながらも心の中ではいつも「うーん、それだけでは難しいんじゃない」と思っていた。一週間に一度、1時間程度のレッスンだけでそれらは成し遂げられないからだ。

当たり前だが外国語を習得したかったら現地へ行くのが一番確実で手っ取り早い。人間、生活がかかっていると必死になる。頭より体で先に覚える、という感じだ。一方で、日本で出来ることは、出来るだけ現地と同じ環境を作り上げることだ。例えば自分がターゲットとしている言語を話す人と繋がりを持つこと。友達でも恋人でも何でもいい。教材のように一方通行ではなく、「何かを伝えたい」という気持ちを持つことが最重要だと思っている。これは仕事でも言える。外国人と共に仕事をする環境にあれば、より手っ取り早く習得出来ることは言うまでもないが、頭の中で単語のジグソーパズルをしているが如く、文法的な組み立てを最初に考えて黙り込んでしまう人をよく見かけた。

今の時代、おすすめは出会いアプリ活用。もちろん、インターナショナル版。プロフィールを英語で書くのは当然だが、それほど難しいことではない(「英語話せるようになりたいっす!教えてください!!」と言う年下の日本男子が釣れたこともあったが・・・)。実際に会わないまでも、メールやSNSのやり取りだけでも効果はある。

英語の場合ネイティブじゃないほうが通じたりもする(多くのフランス人を除く)。お互いノンネイティブだからこそ遠慮なく間違いも気にせず話すからかもしれない。それに、ネイティブと言っても日本語にだって方言があるように、相手の出身地(町レベル)で変化する。昔、西海岸風のアメリカ英語を嫌うロンドンの友達に「 can/can’t」を訂正された。「なんだよそのキャーンって。カァーンって言えよ」てな具合。

とりあえず様々なハードルを越えて、何となく会話が繋がるようになったという人ならドラマは語学教材に成り得る。吹き替えで観るのはもったいない。音声を聞きながら字幕を見て、字幕では省略されている意味や言葉を探し出すのも楽しいし、色々な表現方法を学べる。ちなみに現在私のお気に入りワードは「explains a lot」。

集中して連続で英語ドラマを見ていると、英語で夢を見るようになる。そういう意味では、スピードラーニング系の教材も耳と脳には効果があるのではないかと思う。耳に入った英語を日本語に訳さずそのまま受け取る、という訓練をするにはいいのではないか。一方で相手との意思疎通や会話を重視するなら物足りないかもしれない。自分が喋る時も日本語で考えて英語に訳すということをせず、英語で考えてそのまま英語で表現出来れば最初の壁を越えたことになる。

現在観ている「NCIS ネイビー犯罪捜査班」は世界ナンバーワンドラマの称号を得ているだけあり、面白い。米海軍、海兵隊絡みの犯罪を扱うのだが、ネタが豊富な上に強烈なキャラクターたちも相まって飽きない。そして軍に従事する人々の様子や、アメリカの社会問題、反対にアメリカの美点なども堪能出来る。英語も聞き取りやすい。特にデヴィッド・マッカラム演じるスコティッシュ検視官ダッキーの格調高い言葉遣いは必聴。おすすめ。

現在、語学の学習は昔と違い、自分で挑戦しようと思えばいくらでも出来る。you tubeやTED TALKなど、ネットの恩恵は大きい。

一方で、日本語で悪戦苦闘している人もいる。古典日本語(漢文)を史料読解のために学んでいる友人曰く、「古い日本の史料は外国語を勉強するのと変わらない」そうだ。頑張って。